こういうゲームあったよね
「いまおれゲームみたい」と思うときがある。
信号のない車道を渡るとき、片方から来る車が途絶えたので渡ろうかと思うと、反対から車が来る。それも待って、よし渡れる!と思うと右折車がやってくる。
ゲーム&ウォッチにたしかそういうゲームがあった。約30年前、ファミコンより前にあった小型の液晶ゲームだ。ゲーム&ウォッチと書くが「ゲームウォッチ」と呼んでいた気がする。
日常生活の困ったシーンはたいがいゲームになるんじゃないか。ゲーム&ウォッチのように日常を描いてみよう。
(林 雄司)
シーン1:自動改札
ザ・日常といえば自動改札だ。きちんとICカードを接触面にくっつけたつもりでもときどきゲートが閉まる。あれはエルニーニョのせいだろうか。
ピローン
そしてもういちど試すと通る。よくわからない。自動販売機でなんど入れても釣り銭口に戻ってきてしまう100円玉だけど、弾くようにして入れると通るのといっしょだろうか。
あのお金のよく分からない感じをICカードでも再現しましたということかもしれない。USBの抜き差し、部署移動の希望など世のなか何度もやっていればうまくいくものが多い。
そういう人生の話ではなかった。
この改札のシーンをゲーム&ウォッチ風に描くときっとこんな感じだ。
ゲーム&ウォッチ 「スイカ」
自動改札に引っかかったイライラもゲームであればしかたがない。タイミングをもっと慎重にはかればよかった。ゲームだと思えば前向きな気持ちになる(お、これはなにかいいこと言ったかも!)。
ミスの回数を表示するための右上のキャラクターを自動改札らしくペンギンにした。ゲーム&ウォッチのキャラクターは目が縦長なので、それに従ってペンギンを描いたら大昔のサントリーのチューハイのキャラクターのようになってしまった。
ペンギンズバー
なぜか今回の原稿が年齢層高めの読者を対象にしてしまってて申し訳ない。いまDSでもゲーム&ウォッチがダウンロードで買えるので分からない人は買ってから読んでください(か、別の記事読もうぜ)。
シーン2:居酒屋で
次にゲームっぽいと思ったのはデイリー7周年記念イベントの打ち上げて訪れた和民。
ゲーム要素は店長横山である。トイレが近いのにいちばん奥の席に座っている。
トイレに行くたびに大北、北村の2名は席をどかなければならないのだ。
目の前でなんども席を立つ姿を見て、なんだかゲームっぽいと思ったのだ。
ゲームにするとこうだろうか。
ゲーム&ウォッチ「ワタミ」
失敗すると店長がもらす。3回もらすとゲームオーバーだ。