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フェティッシュの火曜日
 
巨大ザリガニ(ウチダザリガニ)を捕まえて食べたい

地元の人に聞いてみよう

カニカゴにウチダザリガニが掛るには、少なくても二時間は見た方がいいだろう。その間、ボーっとしていても仕方がないので、引き続き網を持って湖の調査を続ける。

とはいっても、やみくもに探したところで見つけられる可能性は低いので、地元の方に話を聞いてみることにした。ウチダを探しての聞き込み調査である。


私が知らない人に話しかけるのは、こういう時だけです。

おじさんに聞いたところ、確かにこの湖にはウチダザリガニがいるらしい。親切にもウチダザリガニが居着いているというポイントを教えてもらうことができたので、お礼をいってさっそく向かうことにした。

今度こそ、もう捕れたも同然というやつだろう。体が冷えてきたので、ザリガニは温かいスープパスタにしようかな。

 

そして手掛かりを発見した

おじさんに教えられた場所は、水面から道路までの高さが50メートルくらいある場所で、知らなければ絶対に気がつかないような細い道を降りなければたどり着けないところだった。

ここなら大物が絶対にいると、俺の本能がいっている。


なんとなく、映画「スタンド・バイ・ミー」を思い出して、ちょっと怖くなった。

水面と陸地がすごい角度で接している岸辺で、、ウチダザリガニを探し歩く。

かっこいいキノコ発見。

そして一時間が無駄に過ぎた。

ここならば絶対いるだろうと思った場所なのに、ウチダザリガニはいないのである。ここ数日で気温がぐっと下がったために、深場にもぐってしまったのだろうか。

朝からザリガニを食べる想像をずっとしていたので、お腹が空きすぎて気分が悪くなってきた。

もう今日は諦めようとしたときに、それは落ちていた。


この爪、これはウチダザリガニでしょう。

発見したのは、どうみてもアメリカザリガニとは違うボリューム感たっぷりの爪だった。

残念ながら生きたウチダザリガニではなかったが、この爪だけでも、ここにウチダザリガニがいるという証拠としては十分である。それにしてもこのサイズ、噂通り確かに巨大ザリガニだ。

ここで粘ればもしかしたら生きたやつも発見できるかもしれなかったが、長靴に水が入ってしまい、心が折れたのでいったん撤収。


長靴じゃなくてウェーダー持ってくればよかった。

 

ウチダザリガニは夜行性だった

さっきのおじさんのところに戻って、より有力な情報がないかと聞いてみたら、「うーん、夜行性だから昼間は難しいなー」という答えが返ってきた。

ウチダザリガニは夜行性。

ウチダザリガニは夜行性。

声に出して二回呟きたい日本語である。夜中の二時過ぎに出発して、朝六時からザリガニ捕りをしていたのだが、どうやらがんばる時間帯が12時間ほどずれていたらしい。

でもまあウチダザリガニが捕れるであろうポイントと、夜行性であるという貴重な情報を得ることができたのは収穫だった。ネットで30分も調べればわかることなのかもしれないけれど。

この分だと今カニカゴを回収してもウチダザリガニが入っているとは思えないので、山形の友人宅で一泊し、明日の夜にまた来ることにした。


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