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フェティッシュの火曜日
 
レシピさえあれば料理はできるのか

米と秋刀魚のなにか−完成

さあご飯が炊けた。


どーん

骨をとって身をほぐし

おこげもどーん

そう、秋刀魚の身をほぐすのだ。

じゃあなんでわざわざ肛門から切らせたのさ。キー!


ネギを散らして季節の秋刀魚と キノコのご飯、完成!

 

鶏肉のなにか −完成

つづいてはスープ(どう考えてもスープだろうな、これは)だ。溶き卵と黒酢、ラー油を入れて、


タケノコでかっ!

完成である。一口飲んでみて知っている料理だと気づいた。「酸辣湯(サンラータン)」だ。
そうとは思っていなかったので、タケノコが煮物大である。ふつうもっと細い。
タケノコをどう切ったらよいのかわからなかったので、パックの裏面にあった煮物をつくる際の切り方どおりにしてしまったのだ。
でも味は変わらんのだよふはははは。

 

豚肉のなにか −完成


蒸しあがり

蓋を開けた途端にハーブの良い香りが。おお、これってもしかして!?


ウィンナー!!

まさかとは思っていたがウィンナー(もどき)の出来上がりである。楽しい。これは楽しいじゃないか。


つくれるんだねえ、本みるだけでこんなのが

なるほどつまみ喰いも料理の醍醐味である。今わかった。

 

いただきます

というわけで、本日の料理3品、すべて出来上がりである。


まったく問題ない仕上がり!

企画とともに晩飯も終了

というわけで、記事をふりかえってみると「料理をして食べた」というだけの内容なのだが、料理が(精神的に)苦手なぼくにとっては大いなる一歩であった。
「きのうの夕食は秋刀魚ご飯とサンラータンとお手製ウィンナーだったよ。もちろん全部ぼくがつくったんだけど」
完全に料理のできる人間の発言である。

はっきり言って長かった。料理3品に3時間半はかかりすぎだと思う。それでもぼくは確かに、なにをつくるかも知らされず、レシピだけでやりきったのだ。

これからの人生、いくつもの困難がぼくを待ち受けていると思う。
でもそんなときはきっと、今日という日を想いだして、ぼくはそれを乗り越えていけるにちがいない。
そんなふうに、ぼくは思うんだよ。


時をこ〜えて〜

君を愛せるか〜

本当に君〜を

む〜ふふ〜ふふ〜

わっすぅれぇ〜ないで

ふんふふんふふん

レシピさえあればとりあえずはできる

というわけで、ふだんまったく料理をしない人間でも、レシピさえあればとりあえず料理はできる。秋刀魚を肛門から切る意味がわからなくても、サンラータンのタケノコがでかすぎても、しいたけを戻す水の量が無駄に多くても、調味料の分量さえ間違えなければ味のほうは平気なのだ。
ところで「秋刀魚を肛門から半分に切る」の意味だが、あとで正解をみると、だいたい二等分くらいの大きさになるよう、肛門から背中側にかけて斜めに切るということだった(お腹の部分でまっすぐ半分に切ると、ハラワタが出てしまうのでそうならないように)。ハラワタを出さないためというのが目的であれば、ぼくの切り方で問題ないわけである。
こんなぼくでも3時間半かければ、立派なご飯とスープとおかずの1品くらいつくれるということがわかった。休日の時間つぶしに丁度よい気もする。でも慣れない作業でものすごく疲れたので、料理の記事はこれっきりにしようと思います。

ごちそうさまでした!

(参考)
・『「料理制作」さんのレシピ帖』(講談社)
・『平野レミ・お料理しましょ』(主婦と生活社)
・キューピー3分クッキング(日本テレビ)


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