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ひらめきの月曜日
 
糸通しになった私

音楽だけに、ライブがベスト、なのか

写真じゃ、生でみたあの音楽室っぽさが伝えきれない……。こればっかりは ぜひ、体験してみてください! というしかないのだろうか。

「デイリーポータルでやっていることは、いつもとても楽しい。だから、読者のみなさんにも体験してほしい」

というのは当サイトの大きなテーマでもある。みんなもこっちにおいでよ! 楽しいよ! という気持ちでコンテンツを作っている。

今回ばかりは、それをしみじみ感じている。生で見ると、すごく音楽室で、すごくヘンなのだ。

とくに自宅の居間に貼ったときの部屋の違和感はおかしかった。


ベートーベンの顎の引き方とか、細部から音楽室っぽさがあふれ出してくる

いつもの部屋なのに、どうしようもなく音楽室。

5人がじっと私を見ている。リコーダーやピアニカを吹いたり、歌を歌ったりしなくちゃいけない。そんな気がしてくるのだ本当に。居間なのに。畳ぼろぼろのうちの居間なのに。

小型化でもっと手軽に

「おらが居間が音楽室になった」というこの違和感。生でやるのが一番分かりやすいなら、もっと簡単にできるようにならないか。

肖像画を出力し1枚1枚張り出すのは、それほどの手間ではないものの大人が仕事帰りに自宅でやるにはちょっと負担になるし、なんだかスマートじゃない。

もっと気軽に、ビールでも飲んで一息つきながら部屋を音楽室にしたい。いっそ、おしゃれ感覚で。

そう思って、音楽室の肖像画の小型化に踏み切った。


Windowsの印刷ウィザードの「定期券サイズ」で出力 切って蛇腹に折って、ほら、定期に入れて持ち歩ける!

だまし絵を見るような気持ちで

早速使ってみると、おお、だまし絵を見るような感覚でうまく目をその気にさせるように調整すると音楽室が浮かび上がってくる。

コツとしては、小さい肖像画だが、大きなポスターサイズとして見るように目を慣らすことだろうか。じーっと見てると、ふわっと音楽室になる瞬間が訪れる。

ちょっと胃が浮くような割と気持ち悪いといってもいいような違和感が私にはあった。楽しいぞ。


足もとから音楽室に ボックスシートも楽々音楽室化

誤算もあった

もくろみとしては、どこかに置いてその場所を音楽室化するというよりは持って見るとどこもかしこも音楽室! という魔法の道具として使うはずだった。


このように

ちょっと考えれば分かることなのだが、この方法は……


ぶれてる

ぶれてぼやけるのだった。

肖像画の方にピントを合わせると、音楽室にすべき背景がぼやける。背景にピントをあわせると……、という具合。

写真にもそう写っているが、視界でも同じ。そうだよな、目もレンズなんだよな。ぽかぽか(自分で自分を愛しく殴る音)。

ただ、持ち物としてはちょっとかわいいものができたのではと思っている。

知り合い程度の人との会話に詰まったとき、ぱっと出したりしたら、ほら、いいでしょう、いいでしょう。


小さくても迫力はそのままですぞ

音楽の授業のぞわぞわも思い出した

今回、自宅やら電車やらを音楽室にしてみたとき、ぞぞぞーっと音楽の授業の記憶もよみがえった。

小学校高学年のとき、生徒がせがむと音楽の鈴木先生がよく音楽家が受けた手術(歯科手術とか、視力回復手術とか、聴力回復手術とかの話もあったか)について話して聞かせてくれて、これが聞いてるだけでえらい痛くて怖かったのだ。

鈴木先生の話のわりと細かいところや、話を聞いたときの肩胛骨をきゅっと緊張させるような感じが、こう、土を盛り上げて掘り返される芋みたいに思い出されて、この体験は結構すごかったです。

音楽家の画像を検索するだけで、結構近い感覚は味わえる気がしましたので、忙しい方もぜひぜひ。

小学生のときの笛が実家にあったという驚きも

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