関東一円に電波を飛ばしている送信所
高出力でラジオを送信している送信所の近くでは蛇口や柵がラジオを受信したという話がある。
当サイトの投稿コーナー「デイリー道場」でもそれについて触れている作品があった(2009年4月10日更新分「桜まつりに行ってきた」)。送信所の敷地内に住んでいた人のブログから蛇口やアジサイの葉からラジオ放送が聞こえたことが引用されている。
あちこちの金属からラジオが聞こえる。そんなスペイン坂スタジオの前みたいな町があるんだろうか。
では送信所の近くからスタートです。(林 雄司)
喜んでいくと落ちる
埼玉県の久喜市と菖蒲町のあいだにNHKの送信所がある。アンテナの高さは245mと215mの2本。都庁(243m)と同じぐらいの高さの棒が建ててあるのだ。写真で見るとずいぶん頼りなげな形だが台風で倒れたりしないのだろうか。
興奮気味に最寄りのバス停を降りるといきなり溝だった。
バス停のわきが溝。タミヤのジオラマならドイツ兵が休んでそうな溝。
いきなりSASUKE状態である。特別な場所に行く前にはこういうトラップが仕掛けられているものである。ドラクエでもたけし城でもそうだった。
危ないほど気分は盛り上がる。鳴っているのか、蛇口は。
そして見上げれば目の前には巨大なアンテナが2本立っているのが見える。
これがNHKラジオを関東と甲信越に届けているアンテナ
まずは耳を澄ませてアンテナの周囲を歩いてみよう。どこかでラジオが鳴っているかもしれない。
これまで調べた話では、ラジオになったのは金属製の柵、焼却炉、鍋、葉っぱ、滝、入れ歯である。落ちている入れ歯も見落とさないように静かに歩く。
(以下、写真にキャプションがないのは忘れたのではなくて無音を表しているのです)
とくになにも聞こえない。おかしい。きょうは放送してないのだろうか。
……ジジジジジ
?!
セミの声だった。いや、もしかしたらいまNHKでちょうどセミの声を流しているのかもしれない。と考えればこれはラジオの可能性がないとも言えない。
だが目の前にセミ
目の前にセミがいるのは偶然の一致だろう。そう考えて耳を澄ますと
「カアカア」 「ボーボーポポ−」 「リリリリリ」
きょうのNHKはずいぶん鳥や虫の声を流している。効果音特集だろうか。
いやーめんごめんご
NHKが昼から効果音特集なんてやるものか。USENのアリバイチャンネルじゃないんだから。ラジオなんてどこでも鳴ってないのだ。
念のため市販のラジオで受信をしてみる。
こういうラジオ2000円で買えてしまいます