「あ…」と思った。「ちょっとまずい」とも思った。この場合の「まずい」は「美味しくない」という意味ではなく「揚げずにおいしくなっちゃうなんて、これはまずい」のまずい、だ。
お茶漬けにおける「あられ」のように、お米の粉がカリッと香ばしくなっていて、これがとてもいい。
もしかして、油で揚げなくてもおいしい唐揚げは出来てしまうのだろうか?
自信を取り戻そう
このままではいかん。ただし希望はある。いくらカリッとしていても、さすがにフライパンで焼いただけの唐揚げはジューシーさとは無縁であった。だいたい揚げてもないのに「唐揚げ」を名乗ること自体、図々しいにも程があろう。
ここはいっちょ、正真正銘本物の唐揚げを作って、自信回復を図りたい。 |