鋤(すき)焼きを作ってみよう!
ほい、……ということで鋤(すき)を手に入れて来ました!
いわゆるスコップのようなルックス。まあ、用途も穴を掘ったり土を混ぜ合わせたりっていう感じですからね。
これを使って鋤(すき)焼きを作っていきますよ。
まずは鋤(すき)をカセットコンロの上にドカッと置きます。
食卓の上にこんなスコップ的な物が乗っかっているというのはちょいと不思議感覚。海原雄山が見たらきっとぶん殴られることでしょう。
このままじゃあさすがに汁がボタボタ流れ落ちちゃうので、味噌を利用して土手を作ります。昔もこんな感じでやっていたようです。
ほい、それでは点火! ボワー、ボワー!
味噌の焼ける香ばしい臭いとともに、何とも言えない変な臭いが発生! たとえるならば急ブレーキをかけたタイヤみたいな……。
どう考えても火にかけられることを想定して作られているとは思えないので、何か大変なことが起こってるんじゃないかとドキドキしつつも、とりあえず作業を進めていきましょう。
あっ、なんだかイイ臭いになってきた! ……って、多分肉の香りでゴム臭がごまかされただけでしょうけど。
おおーっ、もう完全にすき焼きっぽい臭いに!
ゴム臭なんて全然しません、もうそんな臭いがしていたなんていう事実は忘れました。忘れました。……忘れさせて下さい。
割り下がグッツグツに沸騰を開始。
こんな不安定な変なものの上で液体が沸騰しているというのはものすごく不安感を誘うシチュエーションですが、とりあえず美味しそうです。
とりあえず、見た目的にはスコップの上に乗せられたグッツグツに煮立った食材……という感じで、薄汚く見えますが、臭いはなかなかグッド・スメルを放っています。
鋤(すき)を買いに行ったり、具材を買いに行ったり、写真撮ったりしていたら本気でお腹がすいてきたので、願わくばヘンな物は食べたくないです。「一体どんな味かな?」と、おそるおそる食べてみると……。
コレが意外と美味しいんですヨ!
まあ、材料自体は普通なのでそんなに変な味にはならないだろうな……とは思っていたんですが、予想以上にフツーに美味しい!
土手として利用していた味噌と割り下がイイ感じに混ざり合って、味に深みが出ている気がします。ははぁ?、味噌と割り下って結構相性イイんですね。
当然のごとくテフロン加工とかは一切されていないので、色んな物がこびりついて食後は悲惨な状況になってますが……。
それと、長ぁーい柄がついているため、片付ける時に扱いづらい! 汁をこぼさないようにかなり気を遣いました。
しかし十分調理器具として活躍してくれましたね。すごいぞ、鋤(すき)! 好き好き! 鋤(すき)!