作戦変更、角度を変えながらねばる
顔認識の仕組みを考慮して、画像を加工したりもしたのだがいまいち要領を得ない。
これは「角度によっては」という言葉を信用して、対象をじっくり認識させる方法をとらないとだめか。翌日はフリマで先の住さんとウェブマスターの林さんと会う予定だったので挑戦してみた。
甲府にアルフィーはいるのか?
ラジオ局主催のフリマなのでゲストにもしかしたら…と思ったらちがった、MAXだ。最初っからMAX探しにしてたらよかった。
しかしもしかしたらアルフィーのお三方がマックスを見に甲府にやってくるかもしれない。いや、フリマに普段着で参加して子供服を売るアルフィーがいるかもしれない…
軽口はやめて来場者のみなさんへのフォーカス合わせと、そして住・林の両名をじっくり撮ることにした。
こんな近くにいた高見沢
じじじと顔認識が合ったり外れたり不穏な感じだなという予兆はあったのだが、ついに出た。高見沢だ。
ジ・アルフィーの中でもとびきりの色男がこんな近くにいたなんて。す、すごい。正直今まで見くびってました、すいません!
「出た出ました!『たかみざわ』です!」 「え?え?『たかみざわ』!?本当に!?」
当の本人も驚いていた。眠れる高見沢の血が今呼び覚まされたのだ。そして住さんの快進撃はここから続く。
来たぞ、「さくらい」ゲットー!
つづいて桜井ゲット!坂崎は…
これはいける、住さんいけるぞ!とぐいぐい角度を変えて、住正徳さんの中に眠る坂崎と桜井を探す。だめだ、いや、もう少し、とねばってねばってついに「さくらい」ゲット!
しかし一人の人物からアルフィーの二人が検出されるなんて…この驚くべき事実に思わずかぶっていたシルクハットを胸に当てて敬礼しようかと思ったその瞬間…
「さかざき」ゲットー!(※あまりにも一瞬で写真撮れず)
と、ここで終わりのはずだったがくやしいので
顔の角度を変えたり色々ねばったら一人の人間から三人のアルフィーが出たのだ。(ところでアルフィーの三人をそれぞれねばって撮ると、三人検出されて九人のアルフィーでそしてさらにそこから…!?)
申し訳ないがあの住さんが?という気持ちでいた。原稿を書いててくやしくなってきたので、だったらおれも、でもう少し頑張ってみることにする。
粘っているとおおー!坂崎もゲット!残すは高見沢だが、あまりにも顔の造りが違いすぎるので陰影をメイクでつけていくことにした。
高見沢への道は遠く険しい
500Wという強烈なレフランプに当てられても、高見沢にはなれなかった。あと何W必要だというのだろうか。ブレーカー対高見沢。東京電力との契約を見直さないとこれ以上はやっていけない。
私はあとどれくらいで高見沢なのだろうか?あと数歩なのかあと数光年なのか、想像もつかない。
参った。デジカメの顔認識でアルフィーになれなかった。いや、ちがう、今日はそんな企画じゃなかった。アルフィーのそっくりさんを見つけてサーカスに売り飛ばす計画だったのに、一体ここは、この熱い場所はどこなんだろう?
そういえば中学生のころ言われていた
そういえば、と思い当たった。中学二年のとき、超二枚目の美術の先生に「大北、お前はどうやっても二枚目にはなられへんな」と言われて金閣寺を燃やすほどキレた(14歳だから)ものだったが、あれはこのことを言ってたのではないだろうか。
宮田先生、お元気ですか?今年で先生の年になりました。でもやっぱりデジカメの顔認識でもメイクも照明を使っても、高見沢にはなれませんでした。