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ひらめきの月曜日
 
角度を変えて「違った顔」を見る

ひと味違う自分も発見

いつもは見せない顔を探すため、次に訪れたのは手芸品店。誰でも知ってるあの顔を、いろいろと検証してみたいからだ。


愛らしさ爆発

キューピー人形だ。赤ちゃん、つぶらな瞳、すっぱだか。かわいさの要素を凝縮したかのようでもあるこの人形。どこからどう見てもかわいいように思える。

だが、じっくり見ていくと、必ずしもそうでもないのだ。


視線を少しずつ上にずらしていくと…
あれ、怒ってる?

視線を少しずつ上からの角度にずらしていく。左の写真でも、もうまゆ毛が上がってやや引き締まった顔に見える。さらに視線を上げてかなり上方から見てみると、すっかりキューピーは怒ったような顔だ。

角度を変えただけなのにこの違い。実はこうした表情の深さがロングセラーの秘密なのかもしれないと思ったりもした。


ぷにゅぷにゅできます

そしてキューピー人形の特徴のひとつに、柔らかい素材でできているため、押すと変形するということが挙げられる。紙製のペットフードのパッケージとはまた違った変化の仕方が期待できるのではないだろうか。


かわいいキューピーちゃんが
ちょっと二枚目風に

少し頭のところを押すと、予想よりもグッと表情が変わった。何歳か年齢が上がり、かっこつけたような雰囲気になったのだ。もしかすると、小さい子供は人形を手にぐいぐい押すことで、くるくると変わる表情を楽しんでいるのではないだろうか。


相当悪い面構えにも

思いきって頭をぐぐっと押すと、またガラッと雰囲気が変わる。たぶん不良だ。キューピーちゃんがぐれたぞ。


こちらもまたかわいさ密集

キューピー人形と同じ売場にあった、ハイハイタイプの人形を買ってみた。このままでもすでに十分かわいいのだが、この遊び方に気がつくとぐいぐいと試したくなってしまう。


ぶさかわいい、というやつか
土下座風にも見える

しばらくプニプニやってみる。意地悪そうになったり、急に情けなくなったりと、次々に表情が変化してしばらく飽きない。気がついたら15分くらい無言でいじってしまっていた。

さてここまで、いくつかの顔をいじっては楽しんできたが、本物の人間の顔がまだ登場していないことに気がついた。では最後にやってみよう。


偽りの自分の写真
遠慮なくできます

とは言っても、他人の顔をあれこれやってしまうのは気が引ける。ならばここは自分の顔でやるしかないだろう。こちらの記事で使った写真をプリントアウトして、紙をくねくねさせて試してみた。

自分の顔なら誰に気をつかうことなく自由にできる。ガサゴソやってみよう。どうかな…。


一ヶ月絶食バージョン
なんだかあくどい顔に

確かにいろいろとおもしろい顔になる。やせたり、目がつり上がったりと、自分の顔なのにそうとは思えないくらいの変化がある。どれもこれもやばい顔ばかりだ。

これはなかなか飽きない。紙の曲げる方向や、見る位置を変えてみる。


あっ、これはすごいかも

そうこうしている中で、これはベストではないかという見方を発見。


こんにちは20年後の自分

これが俺か…と、一瞬目を疑った一枚。かなり情けない表情だ。

意図的ではなかったのだが、たまたま白い帽子をかぶった写真だったこともおもしろみを加速させた。頭の部分が白い背景に溶け込んで、すっかりはげ上がったように見える。

逆にあんまり見ないくらいに典型的なおじさんの顔だ。おもしろさと軽いショックとが謎の拮抗。企画の果てに、こんな自分に出会うとは思っていなかった。

悪そうな方の未来

目と口角をつり上げて見える角度もあった。頭がはげていることは共通だが、こっちはかなり悪そうに見える。情けない方と何度も見比べて、どうせなるなら情けない方がいいかな、と思いました。 


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