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ちしきの金曜日
 
スクロールさせると動く動画

ヒントを求めて、おもちゃ屋に

おもちゃ屋に来た私は、あたかも子供のために買いに来ましたというオーラを放ちながら、
「シンケンジャーの剣はどこですか?」
と店員さんに聞いた。すると即答で、
「シンケンマルは今売り切れ中です。」
どうやらそれは「シンケンマル」というものらしく、しかも人気商品のようだ。

が、展示用のデモ機がひとつあり、しかもいじれるようになっていた。それで充分ですよ。

目当ての品は売り切れ中だったが、いじれる展示品があった。
 さっそく絵が描いてある円盤を回してみると、剣のツバの部分にある鏡にそれが映り、たしかに動いて見える。試しに鏡ではなく円盤部分を直接見てみたが、それだと動いて見えない。どうやら鏡に映すところに秘密があるようだ。
重大ヒント発見。

説明ボードに重大なヒントが書いてあるのを見つけた。
プラキシノスコープの原理…??
 

絵が動いて見える原理とは

家に帰ってそのキーワードを頼りにネットで調べてみると、
「ああ!」
というページに行き当たった。それがこちら。人類がムービーという手段を手に入れるまでの試行錯誤の歴史が書かれている。

リンク先を見て私なりに解釈したことは、
・ただ連続写真を並べて流すだけではダメ。
・間を遮り絵と絵が切り替わるところを隠さなくてはいけない。
・そのためには、絵が動くのと同じ速さで、視界を遮るものを動かしてやらなければならない。

ちなみに、映画の映写機もその応用で、フィルムが移動する途中の状態は見せないように逐一シャッターで隠す、という動きをしているそうだ。(このあたりの説明より)

WEBで再現するには…?

 さて、動いて見える仕組みがある程度わかり、前よりはだいぶ頭が良くなったものの、これをWEB上で再現するにはどうすればいいのだろうか?

画面を点滅させて、それにタイミングを合わせてスクロールさせる…?

いや、もっと簡単な方法を思いついた。
画像サイズに合わせてスクロール幅を変えればいいのだ。

というわけで作ったのが以下。
パッと見は、1ページ目の連続写真と同じだが、カーソルキーの「→」を連打してみてほしい。































ほら、ちゃんと動いて見えるでしょう?
カーソルキーの「←」を押せば逆再生も自由自在。

キーを1回押すと画像1コ分(240ピクセル)一気にスクロールすることで、途中の状態を見えなくしたのだ。これで私がやりたかった動画が実現できた。

次ページではこの方法によるサンプル動画をお見せします。


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