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フェティッシュの火曜日
 
マグロ解体ショー開催、ただしぬいぐるみで

マグロなのに“フカフカ”とはこれいかに

平面と立体とは不思議だ。型紙ではそんなに大きく見えなかったこのマグロ、立体に立ち上げたとたん、予想以上の自己主張、というか自己膨張をしてきた。とにかく大きくなってしまって、イベント会場に運ぶこと自体も当初危ぶまれたのだ。では見ていただこう、どどん。


大きめのスーツケースいっぱいの、マグロ。

それでも何とかスーツケースにぎゅうぎゅう押し込めて、八王子までゴロゴロ転がしてきた(さすがに重量は少ない)。

そう、2日間に渡って行われた「Make:Tokyo Meeting 03」というモノ作りイベントに、マグロ解体ショーをひっさげ参加してきたのだ。「Make:〜」でこれをやる!と決めて気合を入れ準備したのはいいが、入れすぎてマグロ、何だか水ぶくれっぽくなってしまったぞ大丈夫か。


ぶわわわーん。焼きたてパンか。

うーん、丸っこくなるであろうことは予想していたが、これほどとは。銀色のこの布をどうしても使いたかったのだが、これがあなた、実にやわらかかったのだ。綿、入れても入れてもまだ入るという事態になってしまい、結果激太り。芯材を考えればよかった。

そして最初は各部をマジックテープで留めていたのだが、形がどうもしっくり来ず、途中から外してしまった。おかげでなんだかやる前から解体されてしまっている感は否めないが、せっかくここまで来たので、やりましょうか、「マグロ解体ショー」を。すみっこで。よいしょどっこいしょ。


包丁いーっぽん、サラシに巻ーいーて。
まず尾をスパッ!
尾の切り口をしげしげ眺める「鮮度は・・・良い」
まず頭の切断ぞ。もう切れてるけどゴリゴリと刃を滑らそうぞ。

なんで地べたでやってるかというと、ただただもうマグロがでかくて机に載せると邪魔・・・いや収まりきらないからである。そしてこのときはたまたま私しか写ってないが、各回(結局、不定期開催)けっこうなお客さんが囲んでくださったのでご心配は無用。無用だ。

さて黙々と続けよう。


「頭で、ございますー」
澄み切った、4層構造の眼。
どう切ろうかアタリをつけている、の図。
これまた仔細らしく刃を往復させる。

「かいたいしょーやりたい、かいたいしょー!」なんて最初軽い気持ちだったが、その軽い気持ちそのままに、ろくに練習もせずに来てしまった。悔やまれる。その練習不足&知識不足を補うために、たまにオーバーアクションを入れて煙に巻いているのだ。ヤレヤレだぜ。


刃についた水分を払うというパフォーマンス(実際はしません)
おお、半身…(骨の数は必ずしも正確ではありません)
腹筋ナカ(腹側・真ん中へん)の中トロ〜。
腹筋シモ(同・尾のほう)の、中トロ〜。
ちなみに入ってる白い筋は、会場でフェルトニードルを使って急いで仕上げた。結局腹筋シモしか間に合わず。
子供に大人気、の図。

最終日などは、そばを通るお客さんに「どうぞ解体してってくださいー」と、参加型ショーに転換してしまった。

通行人を巻き込んでマグロ解体させる。昔の刑罰みたいである。

「刑罰みたいである」で締めるわけにはいかない!

見ていただいたとおり、ぶよんぶよんになってしまった私のマグロ。他、芯を発泡スチロールにして布を貼り付けるだけ、という案も考えていたが、ぬいぐるみ特有の丸っこさを出したかった。間違いなく「丸っこく」はなった。

このへん、もっと改良して、そしてパフォーマンスも練習して、今度はBGM付きでやらせていただこうと思っとります。

あといつか北京ダックとかローストビーフとかもやろう。

置き場に困り続けました。 そして今後は家で困り続ける―。

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