今回の記事の撮影で、また腰をやってしまった。約5ヶ月ぶりの激痛である。しばらく調子が良かったので腰痛の事をすっかり忘れていたが、突然現れた。忘れた頃にひょこっと顔を出す。お前は寅さんか? と腰痛に突っ込んでみたところで痛みは全然治まらない。
予兆はあったのだ。 今週の水曜日、プープーテレビ用にダンスを練習している時から嫌な予感がしていた。
さらに遡れば、4月29日に公開されたプープーテレビのダンスでも、撮影後に腰に違和感を感じていた。
今回はこのようにコルセットで支えられながら原稿を書きました。 よろしくお願いいたします。
(text by 住 正徳)
畳一帖分くらいある半紙に大きな筆を使って書をしたためる。あの豪快な感じが恰好いい。最近では書道家の武田双雲さんのそんな姿をテレビで良く見かける。一度はやってみたいと思っていたので、今回はあれに挑戦しようと思う。ただし、大きな筆の代わりにお尻を使う。なぜ筆を使わずにお尻で、と疑問に思う方もいらっしゃるだろう。僕もそう思う。素直に筆を使えばいいと思う。しかし、そこには「予算」という問題があるのだ。武田さんが使ってるような大きな筆がいくらするのかは分からないが、とにかく高そうだ。でも、お尻だったら既に持っている。ただである。
という訳で、お尻書道を実行に移すことにした。
お尻書道の準備
お尻書道に必要なものを揃えるため、原宿駅前の100円ショップにやって来た。大きな書には大量の墨汁が必要で、100円ショップなら安価で調達する事が出来るのだ。180ml入りの墨汁を22本。約4リットルの墨汁を2200円(税抜き)で手に入れることが出来た。
次に墨汁入れを探す。テレビではバケツのような物に大量の墨汁を入れていたりするが、僕の筆はお尻なのでバケツだと入らないと思う。それに、無理矢理押し込んで抜けなくなったら大変である。大量に墨汁が入ったバケツをお尻にはめて抜けなくなった男。そんなことで有名になりたくない。
洗面器だ。 洗面器だったら口が広いから大丈夫だろう。
試しにお尻に当ててみたら、洗面器でもまだ口が狭いことが分かった。お尻が洗面器の底まで達しないのだ。
もっと口の広い容器が必要だ。
店内を隈無く探した結果、マルチトレーという商品が見つかった。少し浅いが口の広さは充分である。
墨汁4リットルとそれを入れる容器は揃った。あとは下着だ。さすがに生のお尻で書をしたためる訳にはいかない。僕には2人の娘がいるのだ。今はまだ小さいからインターネットをやらないが、大きくなってから僕が生尻を出している写真を見つけでもしたら、きっと大きなショックを受けると思う。
なので、下着をつけさせていただく。 100円ショップでは下着だって100円で手に入るのだ。
男性衣料コーナーでトランクスを選んだ。種類がそんなに多くないのであまり贅沢は言えない。微妙な幾何学模様がデザインされたトランクスを購入することにした。
トランクスを着用し墨汁をつけてお尻で書く。 これがお尻書道である。
揃えた道具を持って代々木公園に向かった。青空の下、伸び伸びとお尻書道を満喫したい。