日野は日野商人発祥の町
日野は日野商人発祥の土地で、現在でこそ日野商人達が家族もろとも全国に散ってしまったために静かになったのだが、かつては大いに栄えたのだという。
日野商人は薬と漆器を全国で販売して財を成した。日野の商人たちは宿屋など、「人が集まる場所」に薬を置いてもらい、それを宿屋の人に売らせたのだという。労せず支店を増やせる方法で、レバレッジが効く見事なやり方だ。
また、組合を作ることも許されていた。日野では鉄砲も作っており、それを幕府に納めることで幕府からの保護を得ていたのだという。よって関所は顔パス、組合も作れた。
組合に所属する商人達は、物流や通信で協力し合い、他の地域の商人よりも効率的に商売をする事が出来たのだという。シナジーでコラボレーションでラブ&ピースだ。この様に先進的で洗練されたシステムによって莫大な富を得たのらしい。
その為か、曳山はとても豪華だった。曳山に飾られた見送幕の西陣織が数千万円とか(数億と聞いた気もする)聞いた時は関西特有の冗談なのかと思ったが、マジだった。彫刻も見事で、物語が込められていたりもする。 |