今年のゴールデンウィークは皆さんいかがお過ごしでしたか。私は所用で南下してきました。といっても日本列島、それも本州内ですが、せっかく南下するんだからとあえて新幹線は使わず、再び「サンライズ出雲」に乗ることにしました。3月に「見てきてジャーニー」で乗って以来、寝台列車に恋をしてしまったのだ。今度は終点、出雲市まで行ってやろうと。
そしてどうせ行くならあの出雲大社だ、ということで「寝台列車ありき」の出雲参拝となったわけですが、そこには何やらでかいものがあるというのです。でかいことはいいことだ。でかいもの、見たい。参拝よりもそっちに気をとられて一人旅してきました。
(乙幡 啓子)
どうしてもサンライズ出雲のことから話を始めることになる
GW中のチケットである、とれないと大変なので発売開始とともにみどりの窓口へ走ったが、乗ってみたら意外とすいてた、サンライズ出雲。でも乗るまでの1ヶ月間、財布の中にチケットを確認しては ほっこりいい気分になっていた。
よってぜひまた列車のことから書かせてほしい。“でかいもの”は必ず最終ページで触れますから!
座したまま寝台列車に運ばれ、車窓を眺め、飲み、いい気分で横になり、気づけば外はもう明るい。しまった、夜明けの駅の風情を味わえなかった!しかも明るくなってもまだ起きず、結局到着時刻(10時)の1時間前までだらだら寝てしまった。もったいねー。何のために終点まで行こうと決めたんだ。
それでも、もさもさ頭のままショボショボ目で起き上がって、明らかに“旅”な風景が流れていくのを見ていた。
かっこいい略称
やがて列車は終点、出雲市駅へ静かに到着した。寝台列車の終着駅ってこんな静かでいいのか、というくらい静か。そして冒頭の写真を撮り、すぐに一畑電鉄の出雲市駅へ向かう。ここから2〜30分ほどで出雲大社駅に着けるはずだ。
立ち上る温気の中、ときどき派手にゆられつつ、終点の出雲大社前駅へ向かう車窓から外を眺める。
と、出雲大社の方角に、こいのぼりではないな、何だあのヒラヒラしてるの。近くにあるのかと思えばそうでもなさそう、な遠近感。