ピラミッドを見るよりも大変だ
事務所に戻り仕事をしていたら深夜の2時過ぎになってしまった。すっかり疲れてしまったのでBeat WAVEに行くのが億劫だ。今日は諦めて帰ろうか?
いや、疲れている時こそ五右衛門風呂だろう。
円山町に向かった。
深夜の円山町は更に表情を変えていた。この辺りはクラブも多いので、エグザイルみたいな若者が沢山いて怖い。
早足でBeat WAVEに向かっていく。 一刻も早く五右衛門風呂に入って1日の疲れを癒したい。
しかし、
仕事終わりにわざわざ来たのに……、305号室は埋まっていた。 「宿泊」のカップルが入ってしまったという。
3回トライしてもダメなのだ。
Beat WAVEの五右衛門風呂に入ることがこんなに大変だとは想像もしなかった。ピラミッドを見る方が簡単だと思う。
どうしよう? 諦めるか?
いや、ここで諦めたら「ラブホテルの待ち合いスペースでミヤネ屋を見た」という記事になってしまう。それはさすがにまずい。
明日の朝、もう1回チャレンジしよう。
4度目のトライで遂に
この時間帯は通りを歩く人も少なく、Beat WAVEにも入りやすい。
相変わらず305号室は埋まっていた。
だが、まだ諦めない。フロントに電話をかけて状況を確認した。
「五右衛門風呂の部屋は?」
電話口にはおばさんが出た。昨日の男性と同じように、少し困った声で「少々お待ちください」と言っている。状況を確認しているらしい。
空いててくれ。 祈る様な気持ちでおばさんの答えを待つ。
やった。
フロントのおばさんからウエイティングチケットをもらい、待ち合いスペースで待つ事にした。
これでようやく五右衛門風呂に入れる。
ウエルカムドリンクを飲みながら、呼ばれるのを待った。