この肉にもう逢えなくなるんですよ。
カップヌードルのあの肉があの肉じゃなくなる。世界に衝撃を与えたニュースだ。
あの肉がもう食べられなくなる。
正方形に形取られた肉、お湯が浸透しきらずに中心部がしゃりっとする肉、濃いめの味がアクセントになる肉、何の肉か分からない肉、みんな大好きなあの肉が食べられなくなる。
このまま食べられなくなるなんて嫌だ。心底満喫して別れを告げたい。
(尾張 由晃)
カップヌードルのあの肉は、だいたい五個
そのニュースを聞いて僕はすぐにカップヌードルを買いに走った。良かった、押すな押すなの争奪戦はまだ始まっていない。いち早く駆けつけたのが功を奏した。現代は情報勝負だ。あの肉入りカップヌードルを買うことに成功し、悠々と家に帰る。
少なくないか、肉!?
さぁ、食べるとするかな。と、ふたを開けて驚いた あれ、肉これだけ?もっと入ってなかった?改めて意識するとかなり少ない。
逆にエビの多さにビックリした。
カップから出して数えてみると、5個。1、2、3、4、5。やっぱり5個だ。そんな馬鹿な、他のカップの物も数えてみた。
他の物を数えてもだいたい5個だ。なんと、たったの5個、重さにすると数グラムで僕の、世界の心をつかんでいたのだ、凄いぞあの肉。
いつも食べていた量すら分かっていなかった。こんな事では胸を張って好きだと言えない。もっとあの肉を知らなければ。あそこへ行こう。
バリエーション豊かなインスタントラーメン
大阪は池田市にあるインスタントラーメン発明記念館。 ここにはインスタントラーメンのすべての歴史がある。
凄くキレイな建物。
世界初のインスタントラーメン、チキンラーメンや世界初のカップラーメン、カップヌードルに関する開発、発明、歴史に関する事をとてもわかりやすく展示しているのだ。
今までに日清が発売したすべてのインスタントラーメンが展示してある。
チキンラーメンから始まり多種多様なインスタントラーメンが展示されている。初期の物は冒険している物が多く、時間がたつにつれ既存の商品にアレンジを加えているような印象を受けた。
やっぱり偉大なカップヌードル
もちろんその中にカップヌードルもある。1971年に発売され、派生商品が次々と生まれ、元祖も未だに売れ続ける。愛され続ける。
小腹が減ったときに気軽に食べていたカップヌードルだが実際は発明の固まりだ。容器から始まり、入れる方法、密封方法などすべてが新発明と言っていい商品。凄いわこれ。
60種類以上の食材から選ばれた肉。あの肉。
そしてあの肉は世界中の60種類以上の中から選び抜かれた具材なのだ。それにしても他の候補具材が凄い。ドライトマトやブロッコリー、シメジにオクラ。試行錯誤の跡が見える。考えてみるとエビが入ったラーメンはカップヌードル以外食べたことがない。
そんなカップヌードルを自分で作ることが出来る。さぁ作ってみよう。