●現地の人の実力に叩きのめされる

　 続いてやってきたのは、台北市内にある大きな公園。案内板が整えられているなど、きれいに整備された公園だ。緑も豊かで、南国風の樹木もたくさん生えていて、のんびり散歩するだけでも楽しい

この公園の一角に、「健康歩道」なるところがあるらしい。名前からして、いかにも体によさそうではないか。案内図をよく見てみると、確かにそう表記がある。

そちらの方に向かってみる。…おお、あったあった。

たどり着いた健康歩道。黒い庭石のような石が、ビシビシと立てて埋め込まれている。なるほど、ここを歩けば健康になるということなのだろう。足の裏にはツボがたくさんあるという話は聞いたことがある。

その軽い予想は、石の上に乗ってすぐに打ち砕かれた。痛い。ものすごく痛いのだ。 「いててててて！」と書いても、どうも痛みは伝わりにくい。動画の方がよくわかる。

「無理！もう無理！」というジェスチャーで終わるこの動画。情けない様子の私の向こうに、オレンジ色の服を着た人が歩いているのが見えるだろう。

…やっぱり痛い！

慣れるというほど歩けてない。

すぐにベンチの上に逃げてしまう。ベンチまでたどり着くには、四つんばいを駆使した。両手も突くことによって、力が分散されてそれぞれの痛みが和らぐのだ。

健康歩道で身をもって理解する物理。四つんばいって素晴らしい。

健康歩道のそばには、足の裏の場所と関係する体の部分が載っているが、私には全く参考にならない。とにかく足の裏全体が痛くてたまらないからだ。

体全体が悪いということか。ともあれ、終わってしまえば大した歩いていないのにも関わらず、心に湧いてくるのは達成感。このあとしばらく足の裏には心地よさが残っていて、確かに体によかったのかもしれない。

よし、この公園はハードだったぞ。台湾には足裏などのマッサージの店もたくさんあり、やはり全体的に健康には関心が高いようだ。そんなマッサージの中でも、刺激の強いものがあるらしいので、挑戦してみよう。