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はっけんの水曜日
 
醤油とソースを見分ける方法

醤油なのかソースなのか、それが問題だ。

今、私の前には、嬉しくもさりげないアジフライが一枚。そして、しょうゆとソースがそれぞれ一瓶。

さて、醤油なのかソースなのか、それが問題だ。

木村 岳人



醤油とウスターソースは見分けがつかない

一応言っておくが、私はアジフライに醤油とソースのどちらをかけるかで悩んでいるワケではない。そんなことは最初から決まってる。アジフライには醤油だ。

問題なのは、私の前にある同じ容器に入った醤油とソース、どちらが醤油でどちらがソースか、ということなのだ。

いくら私と言えど、醤油ととんかつソースならば見分けがつく自信はある。どちらも黒い液体ではあるが、とんかつソースは粘度が違う。少し揺すってみれば、どろりとするので簡単に分かる。

しかし、残念なことに、これはウスターソース。


一体、どちらが醤油なんだ…… 悩む、非常に悩む

 

実は見分ける方法がある

とか何とか言ってみたが、実は醤油とソースを見分ける画期的な方法があるらしい。人肌で温めれば良いということだ。

人肌で温めることによって、人間の体から出る遠赤外線が、醤油に含まれるアミノ酸といい感じに反応して、化学的に何だかこううまくいって色が変わるらしいのである。

色が変わるとはいっても、味は元の醤油のままでおいしくいただくことができるということなので、これはもう、やってみるしかないだろう。


容器を握り締め、温める しかし……変化は無い

醤油とソースの容器をそれぞれ10分ほど温めてみたが、いまいち反応が無い。う〜ん、なぜなんだろうか。温める時間が足りないのだろうか。

しょうがない。ここはパーっと、24時間ぐらい温めてみるとしようじゃないか。

 

秘密兵器登場

24時間、醤油とソースを手で温め続けるのは非常に大変だ。そこで、カイロ用のベルトを使う。ハクキンカイロという使い捨てでないカイロを腰に巻くためのベルトである。

 


カイロが丁度二個入る設計 そこに、醤油とソースを入れる
これで完璧

さて、そうこうしているうちに24時間が経った。さて、醤油とソースはどうなっているのだろうか。早速見てみることにしよう。


こちらが24時間温め続けたものになります なんということでしょう、綺麗な紅茶色に!

いやはや、これは想像以上に凄いことになっていた。

あの黒い醤油の色がすっかり抜け、このようにまるで紅茶のような色になっていた。これはまさに、醤油が遠赤外線で起きる色の変化。心なしか、本当に紅茶のような匂いもしてくる。これはきっと、ダージリンだ。

こうして私は醤油とソースを見分けることができた。これでようやく、アジフライにかじりつくことができる。

そういえば、一緒に温めたソースはどうなったのだろうか。こちらも醤油と同じように、遠赤外線効果で色が変化していたりするのではないだろうか。そう思った私は、ソースの方も取り出してみた。すると……


なんと、ソースは青汁のような色になっていた あぁ、素晴らしい。やれ、素晴らしい

ちゃんと見分けられた

今回、喜連瓜破の天下一品で小耳に挟んだ醤油とソースの見分け方を実践してみたワケだったが、意外にもその結果は素晴らしいものとなった。

人肌の遠赤外線効果により、醤油はダージリンティーのような色に変化して、ソースは青汁(果汁入りの飲みやすいタイプ)のような色に変化した。

これで私はいつでも醤油かソースか迷うことなく、アジフライを食べることができる。これ以上の幸せは無いだろう。

いやぁ、遠赤外線ってホント良いものですね。

たまにはソースで食べるのもいいね

この記事はエイプリルフール企画のために作ったうその記事です

 

 
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