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ひらめきの月曜日
 
強迫観念から生まれた緑の食卓

折衷案

もう子どもじゃないんだから、馬鹿正直に緑一色の食卓をしつらえて得意になってたってしょうがない。大人には大人の知恵というものがある。

「え、緑の野菜? この通り、ちゃんと摂ってるじゃないですか」と胸を張りつつ、肉や魚を好きなだけ食べられる方法を思い付いたので披露させていただこう。

ヒントは「緑のたぬき」だ。


しらすとバジルペーストを用意したら、
オリーブオイル、ニンニクと一緒に炒めよう。

鶏のささみに軽く塩を振ったら、
薄く広げて大葉で挟もう。

枝豆をすり潰したら塩と卵白と片栗粉を少々加え、
ハンバーグに塗りたくろう。

そう、どれも「羊の皮を被ったオオカミ」ならぬ「緑でコーティングされた肉や魚」なのである。

「うわぁ、緑がいっぱいでヘルシーな感じ〜。体に良さそう〜」とかキャーキャー言ったって、中身は肉だぞ! 魚だぞ! どうだ!

ああ、敵を欺くのって本当に楽しいですね。(果たして敵って誰なんでしょうか)


勝手に仲間だと判断し、柿の葉寿司も用意してみました。

柿の葉寿司以外は、どれも油を使用してある。見た目は緑なのに、ビールが進むこと!

思いつきで作ったわりには、どれもしっかりうまい。


これはパンに塗りたい! 意外に日本酒にも合いそうだし、永遠にちびちび食べられそうな味。当然ワインにも。
シンプルでいくらでもいける! これも日本酒でいいな。

枝豆を潰すのが面倒ですが、枝豆好きなら是非。ソースとか付けなくても十分おいしい! ビールだ、ビール!
これはも言わずもがな。鉄板ですわ。

柿の葉寿司に関しては、古賀さんの「寿司が食べたくなった」という説に図らずも賛同した形になったが、本当にどれもこれもおいしかったし、ビールによく合った。

ビールに合うということは、ごはんにも合うということだろう。お寿司に登場してもらわなくても、高菜で巻いたおにぎりで良かったかもしれない。

これからは折衷案でごまかす方法もアリだ。

要はバランスってことか

大人になって現在でさえ、いや大人だからこそ、健康を考慮して「野菜を食べなければ」とは思う。思うのだが、茶色くなる以外は考えられなかったハンバーグが緑になった時などは、心底「やったやった」と小躍りしてしまった。

この罪悪感の無さといったらない。さらに、こみ上げる笑いと、してやったり感。窮地をトンチもどきで切り抜けるって「あんた一休さんか」と自らを戒めたほどだ。

ま、結局は「肉も野菜もバランスよく食べましょう」ということなのでしょうね。はい。肝に銘じます。

つまり、早い話がこういうことですよね。

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