食べたことあるよ情報、待ってます
そんなわけで人に聞くのに気が引けてしまい後はしつこく文献を探したりネット検索を続けていたところ、食育の祭事の様子を伝えたネットの記事でこういったぼたもちを展示している写真を見つけた。
さらに、ピンポイントに飯山満ではなく「成田や船橋の一部と市川の行徳地域」のぼたもちとして紹介されているページも発見(そのページはトップページがすでに消滅してしまっており、筆者の方に連絡がとれなかった……。残念だ)。やはりこういったぼたもちが存在するのは確かなようだ。
私んちのぼたもちは今でもお重に敷き詰めてますよなどなど、情報をお持ちの方はぜひお知らせください。
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このぼたもちの最大の難点は、「ほんのちょっと、食べちゃおう」といってちょっとずず最終的に大量に食べてしまうことですな |
2009.3.23追記
「お知らせください」と、書いたところたくさんの「食べたことあるよ」メールをいただきました! 千葉の他に栃木や茨城の各地にもそういったぼたもちが存在するようです。
茨城県
鉾田市(旧旭村)
仏事のときに「餅米+あんこ」の2段構造のを食べた。
石岡市
食べたことがある。
我孫子市利根町
仏事のときに
料理の最後に出てきた。ちゃわんの底にあんこ、その上にもち米、さらに上にあんこ大盛というもの。
つくば市
半搗きにしたおこわにあんこをどばっと載せたスタイル。
鹿嶋市
親戚の方が作ったものをもらった。あんこと半殺しが一層ずつ、プラスティックパックに入っていた。
かすみがうら市
炊いたもち米を飯椀によそって、その上に餡子をたっぷり乗せたもの。
→全体的にお盆やお彼岸に親戚や実家で作ったり、お茶碗に盛ったりすることが多かった模様です
栃木県
(一部の地域?)
・作った人の気分次第で敷き詰めることがある
・私は今日まで、家で作るぼたもちは重箱方式で、商売用が丸める、と思い込んでいた
・タッパーにもち米ご飯を敷き詰めた上に粒あんを重ねたもの
・
もち米はつぶさず、ご飯茶碗にもち米をよそってあんこを乗せただけ。食事として食べていた
千葉県
船橋市芝山
佐原の祖母に教えてもらって母が作ったのを一度だけ食べた。
船橋市飯山満
・お彼岸などの時期はよく親戚や近所の人からもらった。
・プラスチックの弁当箱みたいな入っていたり、ラップで包んでったり。餅と餡の二段構造
・聞いたことがあるが、見たこと、食べたことはない)
その他、「ぼたもち 千葉」で)ググってみたら、結構出てくるじゃあないですか?というご連絡も! ひゃー、お恥ずかしいです。「ぼたもち 飯山満」「ぼたもち 船橋」などで必死に検索しておりました。
というわけで、敷き詰めぼたもち文化は思わぬ広がりを見せていました! 情報ありがとうございました。
参考文献
農文協 編 奥村彪生 解説
「聞き書 ふるさとの家庭料理(7)まんじゅう おやき おはぎ」
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