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ちしきの金曜日
 
傘を取り間違えられない方法

 

 「あっ、コレ俺んじゃねえ!」。これまでこの言葉を何度雨の店先で口にした事だろうか。飲食店やコンビニの傘置きでたびたび起きるビニール傘の取り間違い。だいたい新しい傘ほど消えてしまい、古い傘は被害に遭わない。相手が意図的なのか偶然なのか分からず、被害届出すほどの物でも無いながら、雨に濡れて帰ることになるだけに気分的にはダウンダウン。この被害を食い止める方法を考えてみました。

大坪ケムタ



既に答えに近い傘はあった

といってもビニール傘ってどれも似たり寄ったりだから間違えられるのも仕方ないよねえ、と思ってたらある会社がひとつの解決策を出していた。それは無印良品。

これは普通のビニール傘ですが
無印の一部の傘は持ち手の先に穴が空いてて

お好きなアクセサリーを
先につける事ができるんだ!(写真はイメージ)

その名も「しるしのつけられる傘」。詳しくは無印良品のサイトで各自お調べください。なんだ、ということはビニール傘もなんかしるしを先っちょに付ければいいんじゃん。穴開けて通してよ。ということで傘を取り間違えられない方法、回答出ましたー!

‥いやいや、よく考えたら「お気に入りのアクセサリー」なんか付けたら逆に「あっカワイイ!」なんて言って持って行かれる可能性高くなるんじゃなかろうか。そもそも穴開けるドリルなんて普段そんなに持ち歩かないよ、ゲッター2号じゃあるまいし。

ではもうちょっとシンプルなものを付ければいいのだ。「これは自分のではない」と判別させて、わざわざ欲しくならないもの。

たとえばシールを貼るとか
輪ゴムとか。日用品でも十分です。

おお、この辺なら机の周りに適当にありつつ、欲しくならないもの。それでいて何十本と束となった傘の中でも判別できそうだ。ちなみにシール法は自分も普段やってるんですが、初めて一年の間パクられたことなし。

しかし‥だいたい傘取り間違うヤツなんてのは、持った瞬間「あっ、この傘違う」って分かっててもそのまま持って行っちゃうヤツなんだよな。「新しいからいいや!」てな勢いで。そんな心のネジ曲がったヤツでも良心の呵責、もしくは「これは持って行きたくないなあ」と思わせる存在感が傘にはあってほしい。

となると、たとえばこんなのはどうだろう。

これでいいや‥うわ、手触り悪っ!と思ったら。
あっ、マジックテープが!

手に持つ部分がざらざらしてる、てのは滑り止めとしてはオッケーだけども、たまたま掴んだのがざらざら、はあまり持って行く気にならないはず。指先にざらざらを感じながら雨の中帰るくらいなら、一旦傘置きにこの傘を戻すだろう。

もしくは「思わず傘置き戻したくなる」といえばこんなのはどうだろう。生理的にヤな感じで攻めてみた。

妙な柄だな‥と掴んでみたら
全部つけまつげか!気持ち悪い!

これなら掴んだ瞬間サワサワと毛が肌に触れて非常に気持ち悪く、傘を開くまでもなく我が傘を奪わんとする悪漢は立ち去るに違いない。ハッハッハッ、って悪漢て誰だよ。

いっそ意図的に取り間違って傘を持ってくヤツ、もしくは最初から盗む気マンマンなヤツにはこれでどうだ。

閉じてると一見普通の傘を開くと‥
ヒッ、警視庁の貸し傘!

ただこの傘の弱点は、自分がさす時も気恥ずかしいというところなのだけど。少なくとも交番の前は歩けない。こういうのもやっぱりニセ警官とかニセパトカーと同じ罪に問われるのだろうか?

やはり傘の面はそのままにして、柄の部分を細工するのが一番なようだ。コンビニに置いてあってもまず取る気がしなくなる柄‥じゃあこんな危なっかしい感じなら取らないでしょう。

柄の色こそ変われど普通の傘、ぽい。
でもその根本には鎖が‥

鉄球付きビニール傘。閉じても持ち歩きやすいよ!

忍者なんかが使う「鎖がま」(実際に使う所見たことないけど)が「鎖+鎌」なら、これはまごうことなき「鎖がさ」だ!まぁ、これなら誰も持ってかないと思いますよ。さすがに。

玄関の泥棒除けにも最適です。

でもたぶん名札が一番だと思う。

ビニール傘だって主張したい

いろいろ付けすぎて目的が何かわからなくなってますが、まあ何か目印のひとつもつけておけばかなりその率は低くなると思います。輪ゴムでもテープでも張っとくだけでも。言いたい事はそれだけだ!

ちなみに「鎖がま≒鎖がさ」というダジャレは傘をつけてから思いつきました。狭いシャレだ‥。


 
 
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