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林:住さん、きのう面白い漫画を読みまして。
住:あ、新作ですか?
林:知ってるかな?
林:デスノートっていうんですけど。
住:遅いですって。情報が。
住:僕はとっくに全部読みましたよ。
林:世間のひとはあんな難しいまんがを読んでいるんですね。
住:字数が多いですよね。最近のマンガ。
林:半分ぐらいわかりませんでした。
住:確かに。後半戦になったところで、僕はモチベーションが下がっちゃって。
林:登場人物の名前が分かりにくいですよね、みんな二文字で。
林:なんでしたっけ?
住:エルとキラでしょ。
林:え?肉欲棒太郎?
住:それ、漫画変わってますよ。ナニワ金融道に。二文字でもないし。
林:クワタとハイバラ
住:片仮名にしてもダメです。

林:まんがの話題についていけない…。
林:あ、あれおもしろかったですよ最近のまんがで。
住:本当に最近?
林:「僕の小規模な失敗」
住:それ、知らないです。
林:やった!勝った!
住:え? 勝負?
林:超こども!
住:悔しいから今すぐアマゾンで注文します。

amazonにアクセス中…

住:小規模な生活ってのもあるんですね。
林:生活が続編なんですよ。
住:早速、買いました。「カワイコちゃんを2度見る」っていうのも表紙に引かれたので、一緒に。
林:はやっ!



林:早めにネタきめましょうか。
住:まだ、ノープランでして。
林:ノーブラ?
住:いや、ノー・プラン、です。
林:ノーブル?貴族?
住:貴族になる?
林:髭男爵のおかげでわりとそういうコスチューム売ってますからね。
住:今は簡単に貴族になれる時代ですね。
林:貴金属は?
林:もしくは飢饉族
住:どんどん分からなくなってます。
林:キンキ食べるというのはどうですか?
林:おいしいらしいですし。
住:キンキの感想だけだと、きっと1行くらいで終わってしまいます
林:うまい!
住:3文字。

住:ちょっと考えさせてもらってもいいですか?
林:いま?
住:あ、今晩。
林:あ、保留にしますか
林:僕らまんがの話しただけでほんと友達っぽい。
住:小学生くらいの。
林:友達の家に遊びに行ってもずっとまんが読んでる。
住:ファンタオレンジ飲みながら。



住:あ、小学生の時間帯で生活してみる、ってのはどうですか?
林:あ、ちょっと似たのやっちゃっいました。
住:似たのありました?
林:https://dpz09.cocolog-nifty.com/inou/2007/11/post_1367.html
林:デイリー道場のサンプルで書いた記事が。
住:あ、ほんとだ。
林:こどもの1日は大人の何倍か長いんですよね?
住:確かに長かったですよね。なんでだろう?
林:そういう本読んだんですが、結論忘れました。
林:大人になると、なぜ1年が短くなるのか?
林:この本です
林:なんか自分がチャカチャカしてるから、回りが遅く感じるんじゃないでしょうか?
住:象の時間ねずみの時間、みたいな話でしょうか?
林:たぶんそうです。
林:住さんがチャカチャカしてたら1日が長くなるのでは?
住:倍速で生活する、でしょうか。
林:お、みえた!食事時間半分。歩くスピード倍。
住:しゃべるスピードも、メールを打つスピードも。
住:出来るのかな?








倍速で生活してみる、というネタで決まったのはいいが、現実的に落とし込んで考えると、それはかなり難しいという事に気付いた。例えば、ご飯をいつもの倍のスピードで食べて、そのまま倍のスピードで歩いたら…、きっと横っ腹が痛くなる。メールを打つ速さも、電話で話すスピードも、全部倍速。やる前から結果が分かる。倍速なんて無理だ。

そこで考えた。

逆にじっとしてる、っていうのはどうだろう? じっとしていれば横っ腹が痛くなる事もない。簡単に出来そうだ。じっとしてる物といえば、マネキンだ。マネキンになりきってみる事にしよう。

と勝手にネタを変更してしまった。林さんには連絡をしていない。

見切り発車である。

(text by 住 正徳




最近のマネキンは恰好いい

マネキンになりきってみるにあたり、まずは最近のマネキン事情を確認する事にした。近頃のマネキンはどんな具合になっているのか。渋谷のショーウインドウを見てまわり、ざっくりと2つのタイプに分けられる事が分かった。

1つ目のタイプは、顔が無いタイプのマネキン。
これが結構多い。


顔が無いエマニュエル夫人風のマネキン

つるんっと顔がないタイプのマネキン

色々な洋服を着せる事を考えると、顔無しタイプの方が無難なのだろう。似合う似合わないを考えなくて済む。しかし、これからマネキンになりきろうとしているのに、顔無しタイプでは参考にならない。つるんっと顔をなくす事は不可能だ。

顔のあるマネキンを探してみた。


顔有りタイプ

俺たちも

顔有り

顔有りタイプもいくつか見つける事が出来たのだが、最近のマネキンはかなり恰好いい。造りもリアルで、今にも動き出しそうである。

こういう雰囲気だったらかなり近づけるかもしれない。

と、全く根拠のない自信を胸に、お手本にするマネキンを決めた。


このマネキンになりきる

このマネキンにどれだけ近づけるだろうか?
ここから僕の挑戦が始まる。





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