僕はこれまでワインを避けて生きてきた。ビールと酎ハイさえあれば楽しく暮らしていける、そう自分を信じ込ませてきたのだ。
それというのもワインにはどこかお洒落で上流なイメージがあるからだ。赤ワインはお肉料理と、白ワインはお魚料理と、なんて言われるとご飯が好きな僕としては飲みたくてもうかつに手を出せない。
ワインは本当にお洒落で上流なものなのか。もっと身近なところに受け入れ先はないのだろうか。
例えば駄菓子なんてどうだろう。
(安藤昌教)
ワインとわかり合いたい
ワインを楽しむ大人はたいてい知らない名前のチーズか、クラッカーになにかハムみたいなのを乗せてつまんでいる。話題はワインの年代とか飼い犬の自慢とかだ。ワインにはそういう近寄りがたい感がつきまとっている。
もっと身近なつまみでワインを楽しむことはできないのだろうか。例えば駄菓子なんてどうだろう。チーズ並みに癖があって味の濃いものが揃う駄菓子、ものによってはワインに合うものが見つかるんじゃないか。こっちのフィールドにワインを引っ張り込むことができれば今後自由にワインを楽しむことができる。
というわけで早速ワインと駄菓子を買ってきた。ワインの色は赤だ。なぜなら赤の方がより近寄りがたいからだ。お店の人に聞いて「普通においしい」中から一番安いものをチョイスしたのだが、それでも大量の駄菓子の倍ほどの値段した。すでに扱い難さを発揮している。ワインの銘柄は無知がばれるとはずかしいので堂々とは言わない(ラベルがフランス語で読めなかったというのは内緒だ)。
ワインに合う駄菓子探し、始めます
背景が変なことになっているのは物撮りをする都合上、家の中で装置を組める場所がここしかなかったからだ。なのでテーブルすらない。そして寒い(エアコンのついていない部屋なので)。
しかし寒さもわびしさもやがてワインが癒してくれるはずだ。僕の方を(というか駄菓子の方を)振り向いてくれるワインを探して、いざ試飲会を始めていこうと思います。