大寒を過ぎ、暦の上では春が近づいているものの、依然として寒い日がつづく。とくに北国の冬には雪がつきもので、これにはなにかと苦労をしいられる。ただ、たしかに雪はひとつの困難ではあるが、決して敵ではない。雪と上手につきあうことで、北の人たちは、その暮らしを豊かにもしてきたのだ。 雪と共に生きていくために、ぼくも彼らとより良い関係を築いていきたい。 お互いを理解するために、雪になって彼らの中にとびこんでみようとおもった。
(櫻田 智也)
●雪にとけこみたい
冬になってから、雪を題材にした記事を何回か書いた。
食べてみたり
それらの経験を通じて、雪のことをだいぶ理解できた気がするし(食用には適さない。とか)、彼らと以前よりは良い関係が築けてきたように感じている。
雪だるまと旅してみたり
「ボールはともだち」 昔の偉い人はそう言った。それなら雪だってともだちだ。もっともっと彼らと仲良くなりたい。
ただ転んでみたり
まだ少しだけあると感じるお互いの壁をとりはらうために、ぼくはおもいきって雪の中へと飛びこむことにした。
モノトーンの世界へ
ぼく自身が雪になり、彼らの中にとけこむことで、無彩色のこの景色は、いくらでも鮮やかになるのだから。
よし、やるか