先生……たこ焼きが食べたいです……

実は私は、たこ焼きというものを食べたことが無い。いや、あるにはあるのだが、それは子どもの頃食べたきりで、成人してからは一度も食べたことがない。味などとうに忘れている。

しかし大阪といえばたこ焼きの聖地。たこ焼きを食べねば始まらない。たこ焼きの味を知らないなどと知られたら、大阪を叩き出されてしまうかもしれない。やはりここは、本場のたこ焼きをかっくらって、しっかりその味を思い出しておこう。

というワケで、次はこの見てきて。

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先ほどは10年前であったが、こちらは22年前。さらに倍ときたモンだ。正直言って、不安ではある。10年前であっても町はすっかり変わっていたのに、こちらは22年前。小さなたこ焼き屋さんなんて、もう残って……

いや、それ以上は言ってはならない。まずは行動あるのみだ。実際に見に行きもせず、その目で確かめもせず、想像だけであれやこれや決め付けるなど、バカげている。

投稿によると、藤井寺駅から細い川沿いに出て、その道すがらたこ焼き屋さんを発見したとある。地図を見ると、確かに駅の東に細い川が流れているようだ。

投稿者の方がどの道を通って川に出たのかは分からないが、まずは駅から最短距離で川へ行き、そこから川に沿って市民総合会館へと向かうことにしよう。

結局、例のたこ焼き屋を見つけることもなく、普通に藤井寺市市民総合会館に到着してしまった。ちなみにこの市民総合会館、パープルホールと名乗っている割に建物の色はムラサキではない。ピンクだ。

そんなどうでも良いことは置いといて、店を見つけられなかった私は今来た道を引き返し、駅まで戻ってみたがやはりそれらしき店は無い。

さらに川沿いに限定せず、範囲を広げて周辺をうろうろしてみることにした。すると、市民総合会館から少し離れた幹線沿いに、一軒のたこ焼き屋を見つけることができた。

もしやこれがその店ではと思ったが、特に小さな店というワケではない。店員もおじいさんではなく初老の男性。それも一人ではなく家族でやっているようだ。まぁ、投稿者の方は22年前と言っていたし、世代交代していることは大いに考えられるが。

何はともあれ、とりあえずたこ焼きを食べてみることにしよう。フウセンのような中が空洞なたこ焼きであれば、間違いなくこの店と判明する。さて、その真偽はいかに――。

ソースとマヨネーズが濃厚にかかり、山ほどのネギが乗ったそのたこ焼きは、10個で350円。たこ焼きって、東京だと確か500円とかしなかったっけ？さすがは本場、リーズナブルなお値段だ。素晴らしい。

爪楊枝で持ち上げてみると形が崩れるほど柔らかく、口に入れるとトロトロのふわふわ。これはうまい。たこ焼きって、こんなうまい食べ物だったのか！

……が、しかし、投稿にあるような、中が空洞なたこ焼きではなく、むしろ中身は詰まっている感じ。聞くと、どうやら大阪では、このように中がトロトロなたこ焼きが普通らしい。明らかにここは投稿のお店ではないようだが……しかし、うまかった。いやぁ、たこ焼きって、良いものですねぇ。

残念ながら投稿のフウセンのようなたこ焼きを出すお店は見つかりませんでしたが、普通のおいしいたこ焼き屋さんならありました。

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藤井寺から八尾中心部、キンヤオへと移動します

さて、これまでの見てきて二件は、いずれも八尾市の南に位置していた。次は八尾市に戻り、その中心部である近鉄八尾駅、通称キンヤオ周辺の見てきて物件訪ねてみたい。