友人の興した会社が2年目に入った。まだまだこれからという感じがするが、彼によると7割の会社は3年目まで育たずに倒産するのだという。
古来よりつたわる無常感。ふだんあまり意識しないけれど、そんな目で日常の風景を眺めなおしてみたら、結構おもしろいんじゃないだろうか。
(text by 三土たつお)
無常感をグラフで表現する
形あるものはいつか壊れる。同じままでいられるものは何一つない、といった無常感を、昔の人は詩や歌で表現した。
ぼくはそういうのはちょっと無理なので、グラフで表現してみようと思う。
ぼくです
例題として、ぼく自身をとりあげてみる。上の写真を無常感で捉えなおすとどうなるか?
こうなる
横にへんなグラフがついた。76というのは男性の平均寿命、32はぼくの年齢だ。枠に対して今ここ、という感じが伝わるだろうか。
駅前の風景を無常化する
次に、近所の駅前の風景をごらんください。
東京の駒込駅前。ふつうだ。
このあたりまえの風景も、しかしやはり無常なのだ。この写真の中のあらゆるものは、いつか壊れてなくなってしまう。
ではそれをグラフ化してみよう。
諸行無常グラフを書き込んでみた
あ、うーん。これは・・。ちょっと気持ち悪くなっちゃったぞ。でも、こういうことがやりたかったんだな・・と思ってもらえれば幸いです。
なお寿命にあたる値は、減価償却に関する法律の耐用年数の表から数字を探して使っています。たとえば「60」年となっているのは駒込橋。現在の年数にあたるものは、実は適当に書いてしまっているので、上の写真からは、目に見えるものはだいたい100年先くらいまでしか残っていないんだな、という感じがせめて伝わりますでしょうか。
・・ちょっと方針を転換してちょっと違う諸行無常をしらべます。