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ひらめきの月曜日
 
すごいことになってる順「びっくりドンキー」巡り

●盛り上がっていくびっくり感


全体的な謎っぽさが出てきた関町店
怪しいと言えば怪しいのが魅力

 続いては東京都・練馬区の関町店だ。屋根の雰囲気など、夜の闇に浮かび上がる普通ではない感じを伝えることができているだろうか。

 右の写真に見えるように、店舗正面脇には木製の調度品が乱雑な感じで積み上げられている。ただ、ごちゃごちゃしてるように見えつつも、デザイン的な意図をはっきり感じられるのがわくわく感につながっているのだろうと思う。

 この店を訪れたのはちょうど夕食時。おなかが空いているので、中に入って食事もしよう。


あくまでディスプレスのテーブルセット
店内もぬかりないです

 店内への階段を上がっていく途中や、店内の演出も雰囲気が統一されている。他のファミレスチェーンはシンプルなインテリアでまとめようとしているところが多いだろうが、「びっくりドンキー」では逆のアプローチで攻めてくる。


でかい窓のようなメニュー

 案内されたテーブルに置かれていたのは、大きな両開き窓のようなメニュー。ファミレスとしては品数が多い方ではないと思うが、一覧性が高い見せ方だ。ここにめくるめくハンバーグがいろいろと載っている。


150gも選べるけど、300gをオーダー
あはは、おいしいね

 今回注文したのは、チーズバーグステーキ300g。味の方はと言うと、シュアにうまい。着実においしい。

 自分の場合はあまりにもハンバーグが好きなあまり、「ハンバーグ=うまい」という図式が頭の中でできあがっているので、正直なところどれだけ一般性のある味のガイドになっているかは不安である。うまいんだから仕方がない、と言うしかない。

だんだんヒートアップしてきた船橋芝山店

 続いては千葉県の船橋芝山店。いよいよ「びっくりードンキー」の本領発揮といった風情の店舗だ。

 外国かどこかの物語に出てきそうな、隠れ家的とも言えそうな外観。ただ、隠れ家にしては目立ちすぎるので、実際にはとても隠れ家になんかできなさそうだ。

 緑が多く、店名や営業時間までもはっきり見えなくなっているテンションがすごい。


ツタがモリモリ
謎のバランス感

 バケツがひっくり返っていたり、ポストらしきものに工事車両のおもちゃが突っ込んであったりと、ひとつひとつのものをしっかり説明できるかと言うとそうではない。それでいて全体として破綻しない面白さがあるのが魅力なのだと思う。


ありだと思います
うん、ありだ

 廃木材を組んだような外観も印象的。公式ホームページによると、これらは実際に古い建物の建材を再利用しているらしい。

 下手をするとガラクタ小屋とも言えてしまえないこともないのかもしれないが、決してそうしたネガティブな印象に転んでいないのが楽しい。目を丸くした子供を連れたファミリーが店内に入っていくのも目に入った。

ここは日本なのかと思わせる青葉台店

 続いては神奈川県・横浜市の青葉台店。この店も交通量の多い大通り沿いに、にょっきりと姿を表す。ここは普通の日本の街なのか、と一瞬戸惑うような外観だ。ここはテーマパークのアトラクションではなく、手頃な価格でハンバーグを食べられるレストランだ。


どっかのジャングルか、と思わされますが
隣には普通にマンション建ってます

 錆びた波板と廃木材が、無造作なように組み合わされている。機能的な意味はないのかもしれないが、異空間を演出するにはとても効果的だと思う。

 そして、店の様子だけを視野に入れていると異空間なのだが、視線をちょっと横に向けるとそこには普通のマンションが。このコントラストが妙に印象的で、店だけスポットが当たったように突出した雰囲気が、より不思議な感覚をもたらす。


エントランスもこの通り
別角度からも安定してドンキー

 入口の演出も手堅い。船の操舵輪、その横には乳母車。関連性はないけれども、意図ある寄せ集め感が楽しさをかもし出すのだと思う。

 別角度から見ると、ちょっとした山荘のようにも見える。あくまで普通の道路沿いにあるのがすごい。次のページではまた少し違った建ち方をした店を紹介しよう。


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