お見舞い 〜大北さん〜
入院翌日、火曜日ライターの大北さんがお見舞いに来てくれた。僕の腰痛を心配して、駆けつけてくれたのだ。
「今月のデイリーポータルZテレビ用に…」
とビデオカメラを構えている。
毎月1回公開しているデイリーポータルZテレビの撮影を兼ねてのお見舞いらしい。車椅子に座ったまま、何かコメントを言わされたような記憶があるのだが、何をしゃべったのか、全く思い出せない。近日公開予定のデイリーポータルZテレビが楽しみである。
入院で気持ちが塞ぎがちなところ、このようにお見舞いに来てくれるととても嬉しい。と、率直な気持ちを伝えたら、翌日も大北さんがやって来た。よっぽど心配してくれているのだ。
「あの…、金曜日のプープーテレビ用に…」
またビデオカメラを持っている。
「病院で死にかけてる、っていう設定でドラマを…」
大北さんの「地方色豊すぎるドラマシリーズ」の徳島編らしい。
まだ腰痛がひどいのであまり動けない事を伝えると、
「大丈夫です。ベッドの上で寝ててくれれば」
と大北さん。
病室に三脚を立てて、カメラアングルを決め始めている。
本当に仕事熱心な男である。
そうして出来上がったドラマが「地方色豊かすぎるドラマ・徳島にある病院」である。 |