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先週の土曜日、制作日記で公開された林さんとのチャットにおいて、「来週はニンジン特訓ということで」とうっかり言ってしまった。苦手なニンジンを克服する、という記事を書く事を約束してしまったのだ。


なんであんなことを…

なんであんな事を言ってしまったのだろう。
絶対無理に決まっている。

今まで何回も「もしかしたら、もう食べられるようになってるんじゃないか」と思ってニンジンを食べて失敗している。

どうしても嫌いなのだ。

βカロチンはサプリで補えばいいし、無理して食べる必要はない。それが僕のポリシーなのだ。

「ニンジンをくりぬいたコップでお酒を飲むのはどうですか?」

と林さんは言っていた。

苦手な物と好きな物を組み合わせれば克服出来る、と林さんは考えたのだろう。しかし、僕は知っている。嫌いな物と好きな物が組み合わさると、「嫌い」に引っ張られて「好き」も「嫌い」になってしまうのだ。

だから、ニンジンコップ案は却下させていただく事にした。

まずニンジンに愛着を持つ事から始めてみるのはどうだろう? そうすれば、自然とその味も許せるようになるかもしれない。

愛着を持つには、ニンジンをかわいくしないといけない。

かわいい→食べちゃいたい→晴れて克服。

この作戦で行こう。


ニンジンをかわいく

ニンジンをかわいくしてみた。


パフュームさん

今、一番かわいいと評判のパフュームである。
ニンジンをパフュームにしてみたのだ。


……

ダメだ。
ちっとも愛着が湧いてこない。


気持ちを切り替えて、今回は別のネタでいきます。(※パフュームニンジンはスタッフでおいしくいただきました)


(text by 住 正徳








ドラマ「池中玄太80キロ」の中で、松尾和子さん扮するスナック「マイウエイ」のママが「玄太さん(西田敏行さん)に何か軽いもの出してあげて」と従業員のチーちゃん(藤谷美和子さん)に指示を出すシーンがある。「何か軽いもの」が何だったのか? 今となっては思い出せないが、その言葉の響きが素晴らしい。「何か軽いもの」。僕もスナックに行って「何か軽いもの」を出してもらいたい。

よし、スナックに行こう。




ロード・トゥー・綾

渋谷区渋谷にある「カラオケスナック綾」というお店で「何か軽いもの」を頼んでみる事にした。ネット検索で見つけたお店だ。知らないお店に行くのは不安だが、「渋谷で一番安心して楽しめるお店としてお近くのホテルからもご推薦いただき」とホームページに書いてある。ここなら安心だ。

池中玄太は仕事上がりに「マイウエイ」で「何か軽いもの」を出してもらっていた。僕も仕事上がりに、と考えていたのだが、仕事が終わったのが深夜0時半過ぎになってしまった。ホームページの情報によると営業時間は深夜1時まで。ギリギリである。こんな時間に行っても「何か軽いもの」を出してくれるだろうか?


「綾」の前に到着

冷たい雨が降りしきる中、「綾」が入っている飲み屋ビルの前までやって来た。「綾」以外にもスナックっぽいお店の看板が並んでいる。なんとなく入りづらい雰囲気である。

大丈夫だろうか?
いや、大丈夫だろう。「綾」は「渋谷で一番安心して楽しめるお店」なのだ。


この先に「綾」がある

覚悟を決めて、飲み屋ビルの中に入って行った。


階段で2階まで上がると「綾」の看板が見える

2階からエレベーターで4階まで上がり

4階を横断して5階に向かう階段を目指し

4階から5階まで階段で上がるとようやく「綾」の入口

階段→エレベーター→廊下→階段、というトリッキーな経路を辿り「綾」の前までやって来た。門構えが秘密クラブっぽい。

本当に大丈夫だろうか?
「お近くのホテルから推薦をいただいて」と書いてあったが、どのホテルだろう? 「綾」の門を前にして、再び不安になってしまった。

しかし、僕は以前、岡山県のスナックに1人で入って友だちを作っている(「見知らぬ町のスナックで友達をつくる」)。あの時も入るまでは不安だったが、入ったらとても楽しかった。友達になったあのオジサンとは、あれ以来何の連絡も取り合っていないが、あの夜芽生えた友情は本物だった。

入ろう。





 

 
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