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ロマンの木曜日
 
外はサクッ、中はぎゅうひ

「外はカリッ、中はぎゅうひ」なたこ焼き

気をよくしている。
これまですべての「中はぎゅうひ」がおいしく出来上がっていたので、とても気分がいい。
つづいて挑戦するのはたこ焼きだ。
たこ焼きは「外はカリッ、中はとろーりジューシー」な食べ物だ、本来は。
ではタコの代わりにぎゅうひを入れてみたらどうだろう。


電気たこ焼きプレートがなぜか家にはある

ここまでは普通のたこ焼き

タコは入っていない

「タコもぎゅうひも」ではおいしくないのが目に見えている。
なので、タコは入れていない。
僕は普段たこ焼きを作るときはキャベツのみじん切りを入れるのだが、それも入っていない。
入れるのは、市販のたこ焼きミックスと、天かす、紅しょうがだ。
ぎゅうひと油の相性がいいのはここまで実証済みだ。
たこ焼きミックスには塩味がついているのが心配だが、おしるこに塩を入れるように、甘みと塩気が一緒になっている料理もある。
そして僕は、あえて紅しょうがを入れた。
京都のお菓子「生八つ橋」がシナモン風味なので、ぎゅうひたこ焼きにちょっとしたスパイスとして紅しょうがが入っていてもいいのではないかと考えた。
これまでの成功に次ぐ成功で、うすぼんやりと自分の作る味に自信を持ち始めている。
すっかり和菓子職人気分だ。


ぎゅうひ投入

くるくるとひっくり返す

うまそうに焼けた

これまたうまそうだ

見た目的には普通のたこ焼きで、たいへんうまそうだ。
ホットケーキミックスなどを使わずに、あえてたこ焼き粉で勝負したのも、成功を信じてのことだ。
紅しょうがとぎゅうひの相性も、ちょっとした冒険ではあるが、無謀な賭けではないだろう。


ありゃー

大失敗

どっちかにすればよかった。
ホットケーキミックスなどの塩気のない粉にするか、紅しょうがを入れないか。
これはしょっぱすぎる。
ただ塩味が強いという理由でおいしくないのではない。
ぎゅうひの甘さは、ぎゅうひの中だけでとどまっていて、皮の部分のしょっぱさと、ぎゅうひの甘さが別々にやってくるのがいけない。
これが一緒に交じり合えば、それなりの味になったのだろうけど、くっきりと別の味なので、壮絶な風味と化してしまったので。
「外はカリッ、中はぎゅうひ」なぎゅうひたこ焼きは、決してお勧めできない。

総論

たこ焼き以外は、どれもおいしかった。
今後も毎日食べたいというほどのおいしさではないが、特にぎゅうひフライなどはとてもいい味だったと思う。
もう少し改良すれば、商品として売り出せるのではないかと思った。
たこ焼きだって、あと一歩工夫すればかなりおいしいお菓子になると思う。

だじゃれから始まった企画ではあるが、意外にちゃんとしたおいしい食べ物ができたので、ちょっとびっくりしている。
メインの食事とは別であるお菓子は生活のアクセントだが、やはり、だじゃれも生活のアクセントとして重要だという思いをさらに強くした。

「中はぎゅうひ」ランキング
ぎゅうひぎょうざ ★★★★ 一緒に何かを入れれば満点
ぎゅうひから揚げ ★★★★ 中身がもれないようにしたい
ぎゅうひフライ ★★★★★ 完成度の高いお菓子
ぎゅうひたこ焼き ★★ 塩味について要検討



 
 
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