デイリーポータルZロゴ
このサイトについて
東急メディアコミュニケーションズ


ひらめきの月曜日
 

渋い柿をどうにかして食べたい

ものすごく立派な柿です。ありがとうございます。

柿をくれた人はこう言った。
「これ渋が抜けてないから、焼酎をヘタのところに付けてビニール袋に入れておくと、一週間くらいで甘い柿になるよ」と。

あ、書く順番を間違えました。

先日、会社の人に大きくて立派な柿をひとついただいたのです。でもそれは渋柿で、まだ渋は抜いていないと。渋を抜くのは自分でやれと。要はそういう話です。

「へえー、面白そうですね。やってみます!」と答えたものの、柿を放置したまま一週間が過ぎてしまった。

さてどうしよう。渋柿を手に、じっくり考えました。

高瀬 克子


私が馬鹿でした

実は、渋柿を手にするのはこれが人生初だ。いつも私の周りには甘い柿しかなかったし、実家の柿の木になった物は、母が全て干し柿用に処理してしまう。

だいたい「渋い渋い」って言うけど、そんなに渋いモノなんだろうか。なんせ食べたことがないから実感が湧かない。でも表面に黒い斑点がたくさん出てきたし、実はもう食べられるくらいに熟してるんじゃないのか?

そう考えた私は、さっそく包丁で皮をむき始めた。

 

だってもう十分に柔らかいし、 果肉がものすごくジューシーだし。

 

ふだんは甘くない柿が好きなくらいだから、きっとこのまま食べても大丈夫だろう…と柿を口にした途端、予想を遙かに超えた渋みに一気に襲われ、思わず顔が歪みまくった。まるで口の中全体が幾重にも重なった渋で覆われたかのような、そんな感じである。

 

…な、な、な、 なんじゃこりゃー!!!

 

「渋いってこういうことだったのか!」と泣き叫びたくなるくらいに渋い。

「甘くみていてゴメンなさい!」と土下座したくなるほどの、いや「今度から人の言うことには素直に従いますから!」とか「もう自分一人の判断では食べませんから!」と、誰かに赦しを請いたくなるほどの渋さであった。

とにかく過去に経験した渋さとは、ケタ、スケールともに段違いだ。この破壊力は凄まじすぎる。テレビのバラエティー番組は今後、罰ゲームに渋柿を採用するべきだと思う。これほどまでに「罰」を実感できる食べ物は、そうはないぞ。

だって、勝手によだれとか出ちゃうんですよ。頭を掻きむしって床をのたうち回っちゃったりするんですよ。

渋柿って本当にスゴイ食べ物だったんだ…と、実感しすぎるほどにした。

さて、いよいよどうするか

もう皮は剥いてしまったし、今さら焼酎に付けて渋を抜くワケにもいくまい。

 

と、ここに渋柿が20個追加されました。 もらった物より、いささか小ぶりですね。

 

実は、会社で渋柿をもらったときに「ああ、これはデイリーの記事なるんじゃないかな」と思い、秘密裡に渋柿の調達を図っていたのだ。もらった1個だけではいろいろと試せず不便だろう。

で、この柿を送ってくれたのは実家の母である。無事に到着したことを電話で知らせると、しきりに「何に使うの?」と訝しがりながらも「ま、ウチのはそんなに渋くないんだけどね」と母。「えっ、渋くないの?」と娘。

 

今回ばかりは渋くないと意味がないんだ。最初の電話では「渋いのあるよ」って言ってたよね。 食べてみた。…まぁ、渋いっちゃあ渋いか、なレベル。
 

 

渋さのランクが違い過ぎてお話にならない。母もきっとさっきまでの私同様、本当の意味での渋柿を知らないのだろう。

お母さん、あなたが言うところの渋柿は、ほとんど渋くありませんでしたよ。

 

これはこのまま冷蔵庫に置いておこう。

 

ということは、私に残された渋柿は、会社の人にいただいた最初の1つだけになる。しかももう、皮がむかれた状態だ。

仕方がない。教えてもらった方法以外で渋が抜けるかどうかの実験をいくつかやろうと思っていたのだが、それは諦めよう。

 

とりあえず6等分してみました。 用意したアルコールも6種類。

 

すでにビールの口が開いてることからも、私の落胆ぶりが御理解いただけるかと思う。ええ、もう飲まなきゃやってられないですよ。

ああ、いろんな方法で渋を抜いてみたかったなぁ。「ドライアイスを入れて3日間」とか「リンゴと一緒に一週間」とか「米びつで長期間」とか。でもあの「自称」渋柿じゃ、やる意味ないもんなぁ。

そういうわけで、企画は「すでに皮が剥かれた状態の渋柿をどうやって食べられるようにするか」に変更させていただきます。ご了承ください。

 

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
©TOKYU MEDIA COMMUNICATIONS INC. All Rights Reserved.