12:29 電車並みのスピードで逃げるマラソン 林:市ヶ谷 マラソン:東京ドーム近く その差 約2q
ようやくさっき先頭集団がいた市ヶ谷までやってきた。しかしラジオを聞くと渋井さん(渋井陽子選手。このときの先頭の選手)はもう東京ドームにさしかかっているらしい。差の2qは縮まらない。
ということは彼女はほぼ電車と同じスピードで走っているのだろうか。渋井さん、スイカいらずである(勝手に競争して勝手にシンパシーを感じてさん付けで呼んでます)。
12:35 差が縮まる 林:お茶の水で中央線に乗り換え マラソン:神保町 その差 約1q(直線距離で)
マラソンは水道橋をこえると南下するルートをとる。僕はお茶の水で中央線に乗り換えた。ここに来て電車が本気を出したのか、やや差が縮まった。
本気を出したのは電車であって、それに乗っている僕はぼんやり座っていただけである。
12:42 ほぼ並ぶ! 林:東京駅で京浜東北線乗り換え マラソン:二重橋付近(10キロ地点) その差 約400q(直線距離で)
スタートから32分、マラソンと電車がほぼ並んだ。マラソンがカクカクしたコースを走っているあいだに電車が近代の力を見せつけた。
しかしマラソンは10キロを32分である。100メートルに換算すると19秒である。はええ。
12:55 電車が追い抜いた! 林:品川で京急線乗り換え マラソン:田町 その差 約2q(直線距離で)
京浜東北線が快速だったのだ。東京駅からふた駅しか止まらずあっというまに品川である。そしてここで電車がマラソンを抜いた。え?予想外に電車が大健闘である。
企画としては最後まで競ったりしていると面白いのだけど、すなおに嬉しい。先回りして折り返す様子を見てみたい。
京急で平和島に向かいますよ。
13:08 トイレ 林:青物横丁駅のトイレ マラソン:新馬場駅付近 その差 約660m(直線距離で)
すいません。目的地の手前でどうにもならず電車を降りてトイレに行きました。会社に近くなのでメンタル的にトイレに行きたくなったのかもしれない。そう書いたら面白いかしら、など思いながらトイレに行く。
しかしまだ大丈夫。まだリードを保っている。
「林選手にアクシデントのようです。大丈夫でしょうか」(脳内実況の声)
13:19 折り返し地点最寄り駅に到着 林:平和島 マラソン:大森海岸 その差 約700m(直線距離で)
平和島駅に到着。駅は折り返し地点を通り過ぎてしまっているので駅から戻る。先頭の渋井さんは折り返し地点まで300mのところに迫っている。
折り返しのシーンを見られるだろうか。さっきトイレ行かなければよかったとループしながら小走りで急ぐ。
渋井さん!ラジオでずっと聞いていたのですごく見たくなっていて本気で走る。