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:週刊すみましーん Vol.1

ここは地名が林です

「林きた」の表記に興奮して説明が遅くなってしまったが、ここは「所沢市林」という地名なのである。だから周囲は「林センター」や「林小学校」など林だらけだ。37年も林を名乗っていながらいまだに街で「ハヤシライス」という文字を見るとピクっとしてしまう僕としてはピクピクしっぱなしの土地である。


埼玉県所沢市林 という地名です。
林という交差点もあります
林一丁目。テンションがあがって地名表示の看板を20枚ぐらい撮りました。

バスだって林小から林だ。おれtoおれ。でも1日に5本。

林交差点を渡る林の子ら。車に気をつけるんだぞ

親戚どうしだと、「川越のおじさん」や「練馬の雄司です(電話かけたときとか)」など地名をつけて呼ぶことも多いだろう。しかし僕がここに住んでいると「林のおじさん」か「林の雄司です」になるのだろうか。「林の雄司」って藤原鎌足(ふじわらかまたり)みたいでかっこいい。

しかしそのあと冷静になって考えると町名ではなく「所沢のおじさん」と呼ぶと思った。

そして林さん以外はまったく興味のない内容になっているかもしれない。いや、しかし、ぜひこの記事を読み終えたら地名検索で自分の名前で検索して思いを馳せて欲しい。あ、でもいますぐやらなくていいですよ。もうすぐ終わりますから。

牛乳は森だった。くやしい(1本多いから)。

ついに拝まれる

そして林の土地には「林神社」があった。拝まれたいとは思ってなかったが、いざ神社を目の前にするといい気分である。おお、おれ神社。林神社は武蔵野の面影残すシンプル&ワイルドな神社であった。アブみたいなでかい虫がくちびるにぶつかってきた。林なのに。


じゃーん
カメラを持ちながらアブを追い払ったらシャッターを押してしまった

境内には林神社の由来が書いてあった。

> 武蔵野の林が続くことから「林神社」

………。シンプルな理由である。しかしそのあとの祭の説明は林の自尊心をくすぐる面白さだった。

> 足踊り 両足に面と着物をつけ寝て手足で踊る
> 祭ばやし 林はやし連
> 花火大会 林の花火

足踊りも楽しそうだが、林はやし連もすごい名前だ。林ギャグだと思う。


林の花火は見てみたい。

同じ名前に惹かれて訪れた知らない土地だが、最後は寺社仏閣めぐりの渋い老人のような気分になった。武蔵野っていいものですな。林という地名がなければ来なかった土地である。ありがとう、林。


たそがれの林でたそがれる林

 
 

林:ということで、林よありがとうという結論でした
住:林よありがとう、って言われても。僕、住ですし。住って地名はきっとないです。
林:そう思って調べておいたんですよ
住:お、さすが機転がきく!
林:正徳神社
林:行かなきゃ
住:下かぁ…
林:正徳の周辺には「京子スナック」とか「カットハウスニポポ」
住:あ、魅力的なラインナップ!
林:呼んでますよ
住:いや、そういう林さんの言葉が危ない事を僕は知っています。
林:にこにこして背中を押すのを
住:そういえば、5年前に山谷で僕と同じ名前の旅館を見つけてました(この記事)。


林:あ、ほんとだ。まさのり館。
林:goo地図で「まさのり」で検索すると適当な結果が出て面白いですよ。(→検索結果
住:かすってないのもありますね。
林:住って地名、ほんとにないですね。
住:もしあったら絶対行きます。
林:ここは?
住:なんですか、ここ?
林:ここがスミです
住:でも、ローマ字だから無効ですね。残念ながら。
林:あ、ルール作った
住:ええ、その辺は厳密にいきましょう。
林:じゃあ次回のすみましーんまでの宿題ということで
住:忘れてもらっても大丈夫です。
林:じゃあ、住さんっぽい住所を見つけたかたはぜひメールください
住:いや、募集とかしなくても大丈夫ですって。

次回、週刊すみましーんにつづく(続いていれば)




 
 
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