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ちしきの金曜日
 
ミュージアムショップが大好きだ
こどもの城
おはなし迷路。迷路にお話が書いてある。945円。


こどもの城・お話迷路にクラクラする

青山通りに面して建つこどもの城(国立総合児童センター)。このなかには劇場があり、以前そこに行ったときに見かけたこの売店が気になっていた。見たことないようなかわったおもちゃが並んでいたのだ。

聞いてみるとオリジナル商品のほかに、珍しいおもちゃを仕入れているとのこと。今回、ここでいちばんぐっと来たのが「おはなし迷路」。ポスターと絵はがきバージョンがある。

迷路に昔話が書いてある。正しいルートをたどるとお話が続くのだが、間違ったルートをたどると話が終わってしまう。でもその短く終わる話も投げやりに終わっていて面白い。要はどこをどう読んでも楽しい。

この説明が伝わっているか不安なので現物の写真を見てください(左・左下・下の写真)。

実際、館内に貼ってあるポスターをずーっと読んでいるこどももいるそうだ。「ははは、それはかわいいですねー」なんて言っていたのに買って帰ったら自分が1時間ぐらいずっと眺めてしまった。

眺めてていいと言われたら2時間は眺めている自信があります!

「あるくにに、おうさまと、おきさき…」こちらが正解。
「あるくのは、けんこうにいいです。」これは間違い。でも面白い。
絵はがきは6枚セットで630円。
こぶとりじいさん。こぶとかどうでもよくなる面白さ。
外が見える万華鏡 945円
人の顔を見るとこのように見えます。


見たことあるけど、ちょっと違うものが売っている

お話迷路のほかにも、クラッシックなおもちゃなんだけど、ちょっと変わっているものがあった。

例えばこの万華鏡、なかに入っているものではなくて、外の景色が変化して見える。見るものによって模様が変わるのでまったく飽きない。

人の顔を眺めると、円状になったりくっついたりしてたいへん面白い。一瞬カニのようになったりしてやりたい放題だ(一方的に)。ふだん見ている駅や道がどのように見えるんだろう。これを覗いたまま通勤したいと思うほどだ。たぶんこれを買った子どもは全員そう思っているだろう(調べたところ、テレイドスコープと呼ばれるものだそうです)。

そしてくるりん定規。鉛筆を穴に差して回転させると幾何学模様が描ける定規である。懐かしい。

一見、それに似てるけどちょっと(かなり?)違っていたのがマンダラデザイナー。回転するステンシルに沿って線を描いてゆくとマンダラができるのだ! ドイツ製。

ドイツ人は遊びでマンダラ描いたりするのだろうか。よく分からないけど親近感が持てる。

 

幾何学模様を描く定規。懐かしい。そして歯車。

こちらは描いてちょっとずつずらしてゆくとマンダラができるというもの。1050円。
指人形各種 300円〜。カッパが人気だそうです。
アニメーションキットはゾートロープなど4種類入って1500円。


いちど遊んでおわりじゃないもの

このほかにもお話の台本付きの指人形セットやガラスに描けるクレヨン、アニメーションの原理がわかるアニメーションキットなどがあった。

アニメーションキットは回転する板に描かれたイラストを隙間から覗くと動いて見える、などの原始的なアニメーションが数種入っている。手元で動いているとパソコンで動画を見るよりも興奮するのはどうしてだろう。

ここの売店の品揃えはいちど遊んでおわりじゃないおもちゃを揃えているとのこと。たしかにテレイドスコープとおはなし迷路はそのあともずっと遊んでいます。大人だけど。

 

こどもの城
〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-53-1
電話:03-3797-5666
ホームページ

 


散財しました

取材後、原稿を書いているあいだに日本人がノーベル賞をぼこぼこ取っていた。手元に かはくトランプとか磁性流体があるとなんとなくノーベル賞を取った研究者に近い気になれるのもお得である(あくまで気分)。

あと、テレイドスコープはお酒を飲みながら眺めていると、飲んだ以上に酔った気になってアルコール摂取量が少なくて済むという効果があることを発見しました!

これが
こうなる

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