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ひらめきの月曜日
 
さあ、大きな壺でナンを焼こう
壺と台車とバーベキューセットを持って河原へ

さあ! 大きな壺でナンを焼こう!

両手を広げて叫ぶ。いよいよこのときがやってきたのだ。

ナンやタンドリーチキンを焼く釜、タンドゥールは壺のような形をしている。ということは大きな壺があればお店みたいなナンが焼けるんじゃないか、そう思って壺を買った先月。だが思いの他買った壺が大きく、ナン焼きを実行できなかったのだ(そのときの記事はこちら)。

夏が終わり、秋がきた。野外活動にいい季節。いよいよ壺でナンを焼こう。ズバリ、焼けました。いろいろあったけど!

(text by 古賀及子

台車にでかい壺を乗せ河原へ

おこした炭を壺に入れて壺自体を熱し、壺の内部にナンの生地をはりつける。ざっくり言うとこれが壺でナンを焼くための手順だ。すでに壺でナンを焼いたことがあるという方に教えていただいた。

炭をおこすこと、壺をかなり高温に熱することなどを考えると狭い自宅での調理は不可能。前回の記事ではあまりの壺の大きさに壺を野外まで持っていけないというところで終わってしまった。

あの日から1ヶ月とちょっと。満を持してこの日バーベキュー可能な河原に壺を持って行く。前回どうしても無理で諦めた壺の運搬は、台車で運ぶことで解決した。

台車。車も運転技術も持ち合わせない私に思わぬソリューションの登場である。でも今回使って分かったけど台車ってすごい便利だ。道が悪くてもある程度は楽に荷物を運べる。物理的なある程度の問題は台車で解決できるんじゃないか。

台車と壺のほかに炭、炭を起こす台としてのバーベキュー台などなど準備は万端だ。ガラガラガラ(台車を押す音)。


壺は台車で河原まで 本日の主役、壺を囲む参加者の面々。しかしよくよく「壺」だ。

集まった侍たち

万全なのはアイテムだけじゃない。今回は頼りになる仲間も集めた。メンバーは当サイトのライターのみなさん。壺でナンを焼くという未知のミッションに対応するにあたり、各分野の専門家をリクルートした。「七人の侍」方式だ。

集まったのは、料理といえばやはり高瀬さん、釣りをはじめとした野外活動に精通する玉置さん、何かと記事にカレーが登場する乙幡さん、そして団地鑑賞界の重鎮である大山さん、この4人だ。

……団地。

なぜ壺でナンを焼くのに団地の知識が必要なのかと思われるかもしれないが、それだけ壺でナンを焼くという行為が未知だということだ。もしかしたら団地の知識が必要な状況に直面するかもしれないじゃないか。すいません、単純に仲良しだから来てもらっただけです。なにが七人の侍だ。


あ、船

とにかく、炭を熱そう

おっと、いかん。メンバーをそろえ大きな壺を持って河原に到着しただけでとりあえず満足してしまった。

まずはなんだ、そうだ、炭だ。炭に火をつけて、カンカンに熱さねば。壺はそれからだ。

バーベキュー台を組み立て、炭を乗せ、ええと着火材がこれで、あとチャッカマンで火をつけて、うちわで風を送って、ええとええと。野外活動に全く慣れていないのでいちいちコツが分からない。こんなんで本当にナンが焼けるんだろうか。

ボー!


おお! なんか燃えてるぞー

侍がいた

あぶあぶ作業する古賀を押さえ、玉置さんが持参のバーナーでがんがん火をつけてくれた。見ると、周りでバーベキューをしている方々(この日は祝日で河原はかなり混んでいました)も皆さんバーナーを使っている模様。こんな便利なものがあったとは。

さらに玉置さん、適宜炭を組み、くべ、さくさく炭を熱していく。おお、侍だ。侍がいた。七人とはいかなかったが、一人侍がいるだけで全然作業の安定感が違うぞ。

ひとしきり炭が熱くなってきたらいよいよ炭を壺へ移す。炭をくべるために壺の中にはアルミの皿を入れた。


いけー、壺!

1時間、壺をあおぐ

ここからは体力勝負だ。壺の中は空気のめぐりが悪いため、うちわで風を送って火を持たせ続ける。

例の壺でナン焼き経験者の方からは、ナンを張り付けて焼けるようにするまでだいたい1時間は壺を温めたと聞いている1時間、交代でうちわを振ることにした。


うおー

爆発するかも?

さて壺の中の炭はうちわの風でぼうぼう燃え続けておりますが、上の写真、なにか間違い探しのようになっているがお気づきでしょうか。

いや、大人がうちわで壺をあおぐという時点で立派に間違えてはいるのだが、そう、3人ともゴーグル(高瀬さんはタレサン)を着用しているのだ。もう何がなにやらな写真になっている。

実は、前回壺でナンを焼きたいと記事で書いたところ、学生時代に陶芸を専攻していたという読者の方から「壺が割れて爆ぜるかもしれません」というメールをいただいた。


なんと!

焼き物には急激な温度変化に強いものや耐火度の高い土を使ったものもあるが(土鍋、火鉢、七輪などはそういった土を使っている)、そうでないと急激な温度上昇で素材が膨張したり、焼き物内部に入り込んだ空気の膨張などで割れることがあるそうなのだ(モザンビーク在住のNさま、情報ありがとうございます!)。

冷静に考えれば確かにそうだ。陶器が熱で割れるのは体験的に理解できる。そういうわけで、万が一割れて爆ぜたときのためにゴーグルで目を守って作業は行った。


100均でタレサンしか買えなかった高瀬さん。なんだろうこのかっこ良さは 100均で子供用のゴーグルしか買えなかった古賀。誰だろうと思ったら、あれだ。博多のにわかせんぺいだ。

  次ページで壺、割れます。でもナンは焼けたんです!>
 


 
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