ゴボウは簡単だ
ゴボウは難なく叩けた。「たたきゴボウ」という料理があるくらいなのだから、これは簡単だった。
でも「叩く」という行為だけで全て成し遂げる、というのはあんまり聞いたことがない。
あと他に、叩いておいしくなることが約束されている食材といえば…。
ゴボウもレンコンも固い。こういう野菜を叩くことで、味を染みやすく、より食べやすくしようと工夫を重ねてきたのが人類なのである。これが歴史なのである。
大きなレンコンは、半分に切っただけでは叩けないことが分かった。一歩現代に近づいた、と実感。
これぐらい大きいと、表面が多少削れるだけで頑として割れてくれないものらしい。仕方ないので、さらに半分に切ったものを叩くことにした。
いやー、刃物って便利ですね!
包丁で切った物、叩いた物、それぞれを鍋で煮ることにして、それまでは他の物を叩いて時間を潰そうと思う。
となると、肉だな
煮込み時間を利用して簡単に出来る物といえば、やっぱりコレになる。
しかしなんだろう、この既視感。デジャヴュってやつだ。 「前世で肉を叩いたことでもあったのか?」と思ったが、そういうわけでもないだろう。
もしや…と自分の過去の記事を検索してみると、なんと「伸ばして潰して薄くする」という企画で既にやってました。いやあ驚いた。自分の記憶力のなさに驚いた。
「よっぽど肉を薄くするのが好きなんだなー」と我ながら感心するが、つまりは全く進歩がないということでもある。まさか3年前と同じことをしているとは。
…肉のことはもういい。厚い方は厚いなりに、薄い方は薄いなりにおいしく食べた。それで許してください。
さて、煮物はどうなった
自分の脳味噌の心配をしてる間に煮物は完成していた。 えーと、動揺したまま次のページへ続きます。