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ロマンの木曜日
 
島崎藤村のいろはがるた

命令口調

「このいろはがるた」という藤村からのメッセージの中に、「子供よ、来て遊べ、と言つて、父母も一緒に遊んで下さい。」というくだりがある。このカルタは親子で遊ぶ事を想定して作られているのだ。その為、大人が子供に言いつけるような口調で描かれた札があったりする。

例えば、この札。


「ほ」 「ほしまでたかくとべ」

星まで飛べ、と言っている。棒高跳びで。


「む」 「むねをひらけ」

「胸を開け」という言葉だけを聞くと、「心を開け」というメンタルな意味合いかと思うだろう。しかし、取り札を見ると文字通り胸を開いている先生と生徒たち。姿勢を良くしろ、という教えだったようだ。


「た」 「たけのことは、たけにならへ」

本当に竹から竹の事を習おうとして、冷や汗をかいている子供。律儀過ぎる。




登場人物が2人

次に、2人登場している札たち。


「も」 「もちつもたれつ」

それぞれの役割りを全うして難局を乗り越える2人。持ちつ持たれつ、という状況が見事に描かれているが、2人とも上半身裸なのが気にかかる。


「ふ」 「ふしぎなごえん」

国際結婚であろうか。どういう経緯でこういう状況になったのかは分からない。とにかく、「不思議なご縁」が2人を結びつけたのだ。


「め」 「めづらしからう、おもしろからう」

顕微鏡で覗いているのはミジンコだろうか。得意気な先生と、それを素直に受け入れる生徒。学校教育の原点がここにある。


「な」 「なんにもしらないばか、なにもかもしつているばか」

何にも知らない方は右側だろうか。


「わ」 「わからずやにつけるくすりはないか」

親子? にしては、薬をつけようとしている子供がやけに老けている。

「藤村ひろは歌留多」の世界に慣れてきたところで、次のページでは、取り札から読み札を想像していただきたい。



 

 
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