1.この辺りにたぬきが存在しなかった であるとすれば、我々はありもしないものを探していたということになる。滑稽だと思われる方は笑って頂いてかまわない。人々の笑い、それが僕の望みだ。
2.たぬきは存在するが運悪く出会わなかった という考え方は、不運には違いないが東京のたぬきの存在が否定されたわけではない。僕は「たぬきがいる」という希望をつかむことができる。
3.たぬきは人間に化けていた の場合だとすると、今日の経験のどこかに奇跡があったわけで、僕は救われる。
うん、よし。大丈夫だ。何も問題ない。どの場合でもオッケー。あえて言うなら、完璧。世界は輝きに満ちている。 |