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はっけんの水曜日
 
偽ペキンダックを作ろう
 


北京ダック…って、食べたことがあっただろうか。
親戚の集まりか何かで行った、豪華っぽいバイキングで、一口齧ったような、齧らなかったような。
だから、いわゆるテレビの旅番組で見た画像しか思い浮かばない。肉眼で見た記憶がない。丸くて飴色の、ぼんやりキラキラとしたイメージ。

  • 調べてみると、実際の北京ダックとは…。
    丸々太らせたアヒルの丸焼き。パリっとした皮をそいで食べる
  • 皮だけのものと、皮に肉が付いてるものがある(地域差)
  • 中身を別料理(スープ)に使ったり使わなかったりする(地域差)
  • 昔ながらの調理法だと油コッテリだが、最近はサッパリめが人気
  • もともとは宮廷料理
  • 本場北京では、1000円くらいから食べられる

んだそうだ。

食べてみたい。しかし、食べる機会はそうそうない。スッポンみたいに、人を誘って食べるほどでもないし。うーん。
じゃあ、似たモノを…自宅で作れないだろうか?

(text by 大塚 幸代

まず、ダック=アヒルを探してみた。
見つからないかと思っていたが、アッサリあった。新大久保の肉専門店と中華食材店に、丸々一匹、冷凍モノの在庫が。しかしこれが、やたらとデカイ。頭からおしりまで、60センチ位はあっただろうか。
じっと眺めた末、「一人暮らしのアパートにある調理器具では無理! っていうか冷凍庫に入らん!」と考え、結局、鶏肉で代用することに。

もも肉、ぼんじり(テール)、皮オンリー3種を試してみることにした。

本式は
アヒル本体にお湯をかける→飴を水で溶かしたものをかける→4、5時間風干し→釜で40分くらい焼く→出来上がり

という行程らしいのだが、「出来るのか全然分からないー」と思ったので、方式を2つに分けた。
1つは、失敗無さそうで時間もスグに出来る、簡易版の作り方。
1つは、無謀にも、本家北京ダックをなぞった作り方。


簡易版は、家にある「中華っぽい調味料と醤油と酒と砂糖」を混ぜて、ジップロックに1時間弱漬け込み、
フライパンで焼くという、いたってイージーなやり方。

あっというまに出来た。しかし、これはこれで、ウマい。

……きゅうり、にんじん、しらがネギを添えて、食パンをちょっと潰したもの(春餅という中華クレープのようなもの、の代用)で包んで食べれば、気分も出る。
でも、やっぱりちょっと物足りない。

もうひとつの方法を試してみることにする。

まず、鶏肉をさっと湯通しして、

ツヤを出すために、家にあったアイスコーヒー用のシロップを塗りたくってみた。

そして「いつか使えるかも」と思って買っておいたネットを使って、洗濯物と一緒に干した。
しかし途中で雨が降ってきたので取り込んで、クーラーの冷気の下で一昼夜、さらに干してみた。

こんな感じだったのが、

こんなふうに変化した。こ、これはイケるんじゃないか?


 

 
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