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フェティッシュの火曜日
 
全力で縄文まつりを味わう

シャーマン麗子によるシャーマンショー

なんでもシャーマン麗子さんという方によるシャーマンショーが行われるそうだ。「思い切ったことをする」という言葉の「思い切ったこと」に最もふさわしいのがシャーマンショーじゃないだろうか。


山から何か来た!
そうです、そろそろシャーマンショーのお時間となりました

こういうドラゴンクエスト

シャーマン麗子さんが唱え、歌う
シャーマン麗子さんはけっこう派手にやるぞ

そしてみんなで踊りましょう、と

ザ・シャーマンショーで色々なことを思う

山から下りてきたシャーマン麗子さんと子どもたちは、広場で円陣を組んだ。そしてシャーマン麗子さんが文言を唱える。ワレアルハテンチノメグミ…と内容は自然に感謝しようということだった。「ここはまほろば」とも言っていた。

「うちのおかんがな、老人ホームの名前募集に『まほろば』って応募しようとしてんけどな、でも奈良ってどこ行っても『まほろば』って名前ばっかりやねんで。」奈良で学生時代を過ごした僕は友人の上野くんのどうでもいい言葉を思い出した。

「まほろば」とはユートピア的ないわば「めっちゃええとこ」という意味だろう。ええとこといえば京橋のグランシャトーのことである。そんなローカルCMまで思い出していたのは、何となく気恥ずかしかったからだろうか。


こういう踊りには参加したほうがいいのではないか?ライブハウスの最前列がしれっとしてては何だか申し訳ないという気持ちで参加したのだが…

ちゃうかった!これ参加したらあかんやつやっ!

踊ったらダメなやつだった

「さあみんなで踊りましょう」の言葉を聞いて、参加したほうがよいのではないかという義務感がわいた。タレントの倖田來未さんが歌番組で「ライブのお客さんで後ろの方で腕組んでるだけのメンズ、イケてないわ。」的なことを言ってたのを思い出したのだ。

そして踊った。踊りがわからないがみんなわかってない感じだから多分おれはイケている。大丈夫である。

しかし大丈夫でなかった。そういう参加型なんじゃないよの空気に弾かれたのだ。祭りにこういうおっちゃんっている。自分がそのおっちゃんになっていては、倖田さんも「イケてない」と言うだろう。踊らなくてもダメ、踊ってもダメ、一体僕は、どうやったら倖田さんにイケていると褒められるのだろうか。


そのあとはアフリカ太鼓の演奏、ジャーンボッ♪って歌とか
看護学校の生徒さんたちは華やかでいい

記念写真を載せておこう
感情表現が苦手な小柳くんも笑顔になって

貴重!シャーマン麗子さんに話を聞けた!

イベントが終わってその辺をふらふらしていたシャーマン麗子さんをつかまえて話を聞けた。もちろんこっちが聞きたいのは本気のシャーマンなんですか?の一点につきる。シャーマン麗子さんは開口一番「あらやだ、お恥ずかしい」と言ってたので、ああ、違ってよかった、と安心した。

麗子さん(シャーマンさんというべきか?)はシャーマンショーに話が及ぶと終始恥ずかしそうにしていた。この縄文まつりが始まった当初から麗子さんは参加していたそうだが、それは「ふつうに司会なんかをしていた。」という運営側の話のようだ。

シャーマンになったきっかけは「この遺跡でもシャーマンがいたというのが途中から分かって」とのこと。それなら、と始めて今や立派なシャーマン麗子さんなのである。人のよさそうな麗子さんを見ていると、誰もやらんなら私が的な責任感からシャーマンになったんじゃないだろうかと思う。えらい人。この人えらい人。と頭のえらい人フォルダに麗子さんは入っていった。

シャーマンショーの内容もご自分で考えてやっているのだそうだ。「何を言うかとかもそうですし、こういう衣装も自分で考えてそろえるんですよ。」という麗子さんの足下を見ると、目にタイツのヒョウ柄が飛び込んできて「あっ。」と思った。

「あっ。」につづくのは、「ヒョウが縄文時代にいたのかしら?」ということではなく、ただヒョウ柄だなあと思ったのだ。多分そのとき僕は、ヒョウ柄が持つ人をひきつける力、いわばヒョウ柄のおしゃれさの本質を見たのではないだろうか。

何があるかわからないからポーズ違いをもう一枚載せておこう
記念写真を立て続けに3枚いったので竪穴式住居を載せてバランスをとろう

 

 
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