■がんばってる角龍
背筋の伸びた姿勢が定評のある角龍だが、中にはかなりがんばってくねくねしているものもいる。円形のヘビタイプには及ばないものの、そのがんばりっぷりには心打たれる筆者である。
ひだりはその典型。慣れないまがりくねりを無理にしたせいか、最下部の曲がり部に腰痛が発生している。これは痛い。やはり角龍は角龍らしく垂直に点を目指すべきではなかったのかと思わされる。
■キメラ昇り龍
本来別の種の動物が掛け合わされたものを「キメラ」というが、昇り龍にもこれがいる。
■頭隠して尻も隠してどうする
最後にいま昇り龍鑑賞家の間でホットな話題を。より率直に言うとぼくひとりだけのなかでホットな話題を。
排気・排煙のための昇り龍なのに、なぜか頭も尻も隠す引っ込み思案もはなはだしい昇り龍がしばしば見られる。今後の研究が待たれる。
■愛おしく見えてきて困った
ちうもながら共感しづらいテーマを、しかも大きな写真を並べまくって申し訳ない。でも楽しかったよ、ぼくは。
最初はどうやってこの魅力を説明しようか考えあぐねていたんだけど、いったん龍に喩えてみたら自分でも本当に生き物に見えてきて面白かった。みなさんにもこの面白さが伝わりますように。そして繁華街で「あ!昇り龍」ってつぶやいちゃいますように。