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ちしきの金曜日
 
「昇り龍」を鑑賞する

■がんばってる角龍


けんめいに曲がる角龍。最下部の変形が痛々しい。

背筋の伸びた姿勢が定評のある角龍だが、中にはかなりがんばってくねくねしているものもいる。円形のヘビタイプには及ばないものの、そのがんばりっぷりには心打たれる筆者である。

ひだりはその典型。慣れないまがりくねりを無理にしたせいか、最下部の曲がり部に腰痛が発生している。これは痛い。やはり角龍は角龍らしく垂直に点を目指すべきではなかったのかと思わされる。


なんと3次元的に曲がる角龍も。ちょっとなんかつらそうな雰囲気もある。だいじょうぶか。

がんばって曲がってはみたものの、やはり角龍の限界を感じさせられた一匹。無理するな。
もはや祭とも呼べそうな角龍の曲がりくねり。特に左から二番目の曲がり方は他に類を見ない。

 

■キメラ昇り龍

本来別の種の動物が掛け合わされたものを「キメラ」というが、昇り龍にもこれがいる。


下半身が角龍、上半身はヘビ龍という合わせ技。個人的にはあまり好きではない。
角龍とヘビ龍の同居も珍しいが、右の角龍の足下がやばい感じ。

 

■頭隠して尻も隠してどうする

最後にいま昇り龍鑑賞家の間でホットな話題を。より率直に言うとぼくひとりだけのなかでホットな話題を。

排気・排煙のための昇り龍なのに、なぜか頭も尻も隠す引っ込み思案もはなはだしい昇り龍がしばしば見られる。今後の研究が待たれる。 


一度外へ。いやでもやっぱり恥ずかしいので中へ。煮え切らない。
なにやら工事中だが、完成のあかつきにはご尊顔を拝することができるのだろうか。

複雑に絡み合いながら、結局また中へ。なに?遊び?

規則正しく並びながら、中へ。昼間はこうして眠っていて、夜になると首を出すとみた。

■愛おしく見えてきて困った

ちうもながら共感しづらいテーマを、しかも大きな写真を並べまくって申し訳ない。でも楽しかったよ、ぼくは。

最初はどうやってこの魅力を説明しようか考えあぐねていたんだけど、いったん龍に喩えてみたら自分でも本当に生き物に見えてきて面白かった。みなさんにもこの面白さが伝わりますように。そして繁華街で「あ!昇り龍」ってつぶやいちゃいますように。


 
 
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