とにかく体が同じ形になるように。できるだけ動かないように。小さな揺れを止めるように・・・ハァ、ハァ、ここまで書いてて、パソコンの前の私まで呼吸が止まってしまった。メタルギアソリッドやってるときみたいな緊張感だ。
こんな特殊な競技を始めるに至った、経緯を聞いてみたくなる。
「もともと父が狩猟をやってたので、興味はあって。それで、中学のときから射撃部を考え始めて、高校選びも射撃部が頭にありました。そして高校入学と同時に始めたんです。反対はされませんでしたが、射撃道具が高いんで、母にはちょっとそこを突かれましたけど。でも一旦揃えればあとは・・・ね。」
高いだろうな。とは思っていたが、実際聞いてみると銃が2〜30万、コートが安くて2万〜8万はする。銃を置くスタンドも、高校生は部のを使ったりするが基本自前。その上に弾、先のボタン留め具やマッチボックスのようなこまごましたものまで、まさに「道具のスポーツ」なのである。そこがまた魅力といえば魅力、ということにもなろうか。 |