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ひらめきの月曜日
 
ぐねぐねした道っていいよね

ぐねぐね道4
神田川桜並木のぐねぐね道(東京都豊島区、文京区)

今回のぐねぐね道で最も長かったぐねぐね

 

そうか、川に沿った道は蛇行しているのか!!

次は都電の『学習院下駅』あたりから『江戸川橋駅』あたりまで続く長いぐねぐね道を歩くことにした。この道路、歩行者専用の並木になっており、東に向かっているとき、向かって右側に神田川がちょろちょろ流れている。この川に沿った道になっているので、ぐねぐねしているというわけだ。

そうか、ぐねぐねした道を見つけたければ、川のほとりを探せばがいいのか。と思って調べてみると、谷中千駄木のへび道ももともと川だったのだという。なるほど、効率的に道路を作ることが求められる都会で、なんでぐねぐねの道があるのか分からなかったが、今謎が解けた。



個神田川桜並木は、今までで最も住みたい度の高いぐねぐねだ。そうか、僕は川のほとりに住みたかったんだ。川のほとりというのはなんというか、水の流れがあって風水的にもよさそうだ。僕は風水はよくやらないけど、ドクターコパさんだってたぶんそう言っている。


神田川桜並木道(豊島区、文京区)

道幅(狭いほど高得点):★★★★★
賑わい度(賑わってるほど高得点):★★★★
珍し度(珍しいほど高得点):★★
落ち着く度(落ち着くほど高得点):★★★★★


神田川桜並木。今日回ったぐねぐね道の中で、唯一名前がつけられている道だった。愛を感じる。やっぱり名付け人もぐねぐね道ファンなのだろう。

そうか、僕は心のどこかで川を欲していたのかもしれない。確かに家の近所のあのぐねぐね道から、今の道にいたるまでぐねぐね道には、どこか小川の流れを彷彿とさせる何かがある。僕は子供のころ、川が大好きな少年だったのだ。


どうして僕はぐねぐね道が好きかの考察3

心のどこかで僕は川を求めているのではないか。
それは都会の隙間にある、自然の痕跡だからではないか。


川のほとりはなぜか落ち着く

ぐねぐね道を散策していたらすっかり夜になってしまいました

軽い気持ちで、ぐねぐねした道が好きだから回りたい、と編集会議で話して実現した企画なんですが、始めてみて、これほど実に抽象的な記事もないか、と思った。ぐねぐね具合を写真で見せるのもなかなかに難しいし。

とはいえ、僕個人的には取材も面白く、僕がぐねぐね道を求めるのはどこか川の流れのような自然性を欲している、という深層心理なのか、という自分なりの結論も得られて有意義だった。読者に伝わっているかどうかは別にして。

ライターがこう書いてしまうのはなんだけど、これはもう行ってみないとよさは分からないのだと思う。道をテーマにするのは難しい。

とにかく、まっすぐの道は面白くない。やっぱり人生と同じで、道にもある程度の無駄がほしいのだ。かくかくした、合理的な町には住みたくないのだ。どこか合理性から外れた部分を残しておきたい。大きくまとめればぐねぐね道が教えてくれるメッセージはそんなところだと思う。


 
 
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