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ひらめきの月曜日
 
凍ってガッカリ野菜選手権

似て非なるもの

さすがにこればっかりは想像がつかない。黄身は無事に形をとどめているのだろうか? それとも…。


ノーマルゆで卵。黄身がホクッとしてますね。
冷凍ゆで卵。断面がやけになめらか。

黄身が残るには残ったが、形と質感がどうもおかしい。切り口が、まるでチーズのようにツルンとしている。切った時の感触もやけに固かった。

食べてみても、やっぱりみっしりと固い。


ギュッと詰まった感じ。

白身が崩れそうなほど水っぽく柔らかいのに比べ、黄身は密度が濃くなった。といって味が濃くなったわけではない。なんとも説明のしようがなくて申し訳ないが、とりあえず「不思議なゆで卵」とだけ言っていこう。

「食べられないことはない。でもなるべくなら食べたくはない」というのが正直な感想である。

 

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すっかり話がズレてしまった。今回の主役は野菜です。


じゃがいもは切り口が変色。
でも皮をむくと元通り。

戻ったところでじゃがいも(冷蔵庫で保存しなくても大丈夫)ですが、あえて凍らせてみた。

続いて、こちらも根菜仲間のニンジン。


霜が付きまくり。
冷凍したニンジンは、皮がボソボソに。

じゃがいもはほとんど冷凍の影響を受けなかったが、ニンジンは皮の部分がボソボソになってしまった。


これが通常のニンジンの色。
冷凍したニンジンは、妙に色鮮やか。

最初に凍らせた大根のように、まるで熱を加えた後のような色合いになっている。

加熱した後のような、といえばコレもそうだった。


右側が冷凍した玉ネギ。
切って放っておくと、どんどん透けてきます。

以上3つの野菜で出来る物といえば、やっぱり肉じゃがあたりが簡単で、味の比較もしやすいだろう。

どちらも同じ煮込み時間、同じ調味料で作ってみた。


通常の肉じゃが。
冷凍野菜たちの肉じゃが。

じゃがいもは見た目、味ともにたいした違いはなかったものの、ニンジンと玉ネギは「おや?」と思うほどにハッキリと差が出た。

ニンジンはグシュッと潰れるように、玉ネギは長時間煮込んだかのようにヘタッと、それぞれ柔らかい。


ま、それなりに食べられたので良しとしましょう。

お客さんには出せないが、自分一人が食べる分にはまったく問題ないレベルだと思う。

つくづく「舌が雑に出来てて良かったなぁ」とありがたくなった。

ちょっと凍るくらいなら大丈夫っぽい

「ガッカリ選手権」というタイトルへのアンサーとしては、自信をもって「ナス」と答えよう。あれほどマズイものを食べたのは久々だった。そして冷凍トマトの素晴らしさも特筆に価する。

いろいろ試してみましたが、冷蔵庫でうっかり凍らせる程度のレベルなら、それほどガッカリする必要はないのかなぁ、というのが結論です。

それでも、今年こそは冷蔵庫の温度を早めに「中」あたりに設定したいと思います。なんたって省エネになりますからね。

食べ残しを一つにまとめたら、いよいよどっちがどっちか分からなくなった。

 
 
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