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チャレンジの日曜日
 
修学旅行の思い出の真偽を確かめる


 

子どもの頃に行った
修学旅行の思い出

いまも
色あせたり
色あせなかったり
してると思いますが、

僕の場合
修学旅行について
とあるものすごい思い出

残っているのでした。


そこで
一体なんでそんな思い出が残っているのか
その真偽を確かめるためにも
今回は、

大人になったいまこそ
子どもの頃に行ったのと同じところに
行ってみたいと思います。


そう
あの
箱根にね!!

 

ヨシダプロ



ってことで
子ども時代の
修学旅行といえばやっぱり


箱根ですよね。 箱根。


もし箱根でなかったらこのたびは
ホントすみません。

ただ関東にお住まいだった方は
子どもの頃に行った修学旅行は
箱根
という方が結構多いことかと思いますので
誠に勝手ながら本案件に関しましては
修学旅行=箱根
ということでご了承いただけたら
至極本望でございます。

ってことで
修学旅行=箱根なわけですが、
子どもの頃に行った箱根の修学旅行の思い出として
僕の中に
ひとつ、
今でも鮮明に脳裏に焼きついてる
強烈なビジョンがあるのでした。

その思い出ビジョンが
こちらです。

 

 

!!

いったい何があったのか、 と言いたくなるほどに
なんだかものすごいことになっておりますが、
これ何かといいますと、
箱根には
「大涌谷」という
火山ガスが噴出している
強烈な岩山がありまして、
その地に修学旅行に行った時の思い出なのですが、

まるで「ロード・オブ・ザ・リング」の一シーン(最後の)のような
とにかく凄惨で過酷で恐ろしい鮮烈なビジョンが
ずっと僕の中に残っているのでした。
    さらには
   そこで何か謎の暗黒の物質が生み出されている
   というなんとも神秘的でおぞましい記憶も残っていたのでした。

 

          

ってことで
なんで子どもをこんなところに連れて行ったのだろうという
根本的な疑念もありつつ、
ではそんなに恐ろしく危険だった思い出のある大涌谷は
実際はいったいどれほどのところだったのか、
大人になったいま
その思い出を再確認してみたくなったので、
今回はこの
箱根の大涌谷を目指して
修学旅行に行って見たいと思います!!

とはいえ
その箱根の大涌谷に行くためには
たしか
●電車 ●登山電車  ●ケーブルカー ●ロープウェイ
など
様々な乗り物を駆使して
たどり着いた記憶があったので、
大人になった今回も
その思い出の旅路をたどる形で
それらの乗り物を駆使して
目的の地に向かっていきたいと思います

では
そんな
おとなの修学旅行
一緒に出発しようじゃないか。

ハコネーション No.1
●小田急線!!

 


箱根といえばやっぱり
新宿発〜箱根着でおなじみの


ロマンスカーっていう
イカした電車で行くのが
定番なのですが、

僕の場合は
箱根からはそれほど遠すぎってほどでもない
多摩な場所からの出発となるので
そんなロマン輝くロマンスカーじゃなくて

ただの小田急線で向かったのでした。

そんなロマンスの欠けっぷりも
多摩の醍醐味だといえるでしょう


北条とかまぼこでおなじみの(雑)
小田原とかを
過ぎた辺りから


車窓から見える景色も
いつしか
箱根っぽくなってきました
よね。

知らないけど。

まぁ

「伊豆箱根へ」
書いてあるから
きっとそうなんですよね


そんなこんなで
無事
小田急線の終着駅
箱根湯本
ってとこに
到着したのでした!


で、ちなみに小田急線といえば
やっぱり

小田急沿線にはたくさんある
メジャーそば屋「箱根そば」!!!
なわけですが、(僕だけ?)

たとえ多摩地域であっても箱根と訴え続けてくれる素敵なそば屋さんゆえに
今まで多摩の「箱根そば」でそばを食べるたびにずっと
「それにしてもなんで箱根なんだろう」
と思い続けていたわけですが、

ついに今日は
箱根の地にて
真の箱根の箱根そばに出会える!
かと思っていたのですが、

肝心の箱根の
箱根湯本には
「箱根そば」はなかったようなのでした。

すこぶる 無念でした。


ハコネーション No.2
●登山電車!!

 

で、この地から先は
より本格的に
箱根化(ハコネーション)していくわけですが、

ここ箱根湯本で
登山電車なるものに
乗り換えることになるのでした。

登山電車!!

ってことで
一体どれだけ登山だというのか、
一体どれだけ山の男だというのか、
とても楽しみでしたが

電車の外見自体は
割と普通の電車な感じだったのでした
興ざめです。

で、乗り込んでみましたところ


なんとその車内には
夏だというのに冷房が入ってなくて
現代人の僕は恐怖におののいたのですが、
そのおののきも
電車が発車するやいなや
すぐに吹き飛ぶことになったのでした。

というのも
窓をガッサー開けるようになっていたのですが、

電車が
山の中をさっそうと走り出すと

窓の外から吹き込んでくる風が
涼しいったらなかったのですよ!!!

さすが山中!

さらには
トンネルを駆け抜ける際の
風の心地よい冷たさといったらなかったわよ!!

さすが山中! クーラーいらず!

そんな山独特の
涼しさをともなったさわやかな風、

そして

窓から手を伸ばすと触れるほどの距離に
咲き誇っているアジサイなどの山の自然に、

そして
なんといっても

山中ならではの渓谷などの絶景に
車内の我ら現代人も
一気に
登山電車萌え〜
になってしまったのでした。

暑さなんて全然ヘッチャラで
電車内ではただ騒ぎ続けていたであろう子どもの頃には
ここまでの山中の風情を感じとることはできなかったことでしょう。
私も年をとったものでございます。


で、さらに
この登山電車、
停車するその駅のホーム自体も
まるで


夏の素材画像のような
絵的にみごとなものだったのでした。

さらには
デフォルトで駅員不在ゆえに
入り口っぽいところには

PASMO装置がただむき出しで突き刺さっているという
フリーっぷりも
たまりませんでした。

いやぁ
いろいろ
いいもんですね。
多摩より。


で、
ちなみに
この登山電車、
駅の外観もこんな

 

かわいらしい感じなので、
つい途中下車もしてしまったのですが

その際に
箱根山中の
ひなびた旅館街で見つけてしまった
チョー魅惑的なスポットが
こちら!!

娯楽センター!!!!

ってことで
娯楽には目がない俺達なので、
さっそく娯楽を求めて
その店内に踏み入れたところ
そこは!

チョー娯楽!!

パチンコなどの
筐体や盤上で楽しめる素敵な娯楽が
たくさん待ち受けてくれていたのでした!!

すごいぜ!
この昭和っぷり!!

子どもの頃のままだよこれ! (絶対ここ修学旅行で来てないけど。)

ってことで
じゃぁ最初は
どの娯楽を満喫しようかしら…

よっし、
じゃぁまずは
このパチンコをやるか!!!

…ん、整備中!!?

おぉ整備中。
整備中ならしかたがないですね
残念無念。

ではそれなら
そのとなりにあった
この台のパチンコを…

…ん、故障!!

おぉ故障
故障ならしかたがないですね
残念無念。


では気を取り直して!

じゃぁこのパチンコの
手前にドバンと設置されていた
たくさんのボールをいろいろして遊ぶスマートボールを
よっしやるか!

…ん、故障!!

おぉ故障
故障ならしかたがないですね
残念無念。

ではそれなら
そのとなりにあった
この盤のスマートボールを…

…ん、故障!!

おぉ故障
故障ならしかたがないですね
残念無念。


これらの娯楽でGETできる
景品も

たいそう魅惑的だったので
非常に残念でしたが、

このように
のきなみ故障という
なかなかに心震える
見事な メンテナンスっぷりだったのでした。


それらの娯楽を断腸の思いで後にすると、
店の奥に
店内イチの目玉娯楽だといわれる
あの娯楽が
俺たちを待っていたのでした。

それがこの

射的!!

…射的?

撃つインフラが一切なかったので
そもそも射的なのかどうかはわかりませんでしたが

そんな射的、
とりあえず
壁にかけられた景品を
よく見てみましたところ


なんか
景品の人形
怖すぎ!!

  インセンティブとしての魅力はゼロ!


なによりも
店員がいなかったので、
この射的もまたやることはなく
結局
後ろ髪ひかれる思いで
この娯楽場を
後にすることになったのでした。


というわけで
 子どもの頃修学旅行で絶対ココ来てないけど

とりあえずありがとう!
いろいろ楽しかったよ!
いずれまた
来たいと思うからね!!

 

ってことで
さんざん油を売ったのちに
また登山電車に乗り込み
山頂を目指していったのでした。


ハコネーション No.3
●ケーブルカー!!

 

で登山電車を乗り切ると
終点でもある
強羅駅ってところに着いたのでした。

強羅駅
名前が無駄に強そうでいい感じですが

構内には突然

スイスホルンなんかも掲げられていて
なんとも名前負けな
きわめて牧歌的な雰囲気でした。

で、
目的地である大涌谷にたどり着くためには
とにかくまず山を越えなれければならず、
ココから先は
登山電車でも進めないような
急勾配が待っているようでして

ここでケーブルカーなるものに乗り換える
とのことでした。

そんなケーブルカー
外見はなかなかに

近代的で
かなりグッと来ましたが
山頂の終点までは10分ほどかかる
とのことで
そんくらいの時間なら歩いて行けるよ
とも思いましたが

実際はこれが
結構な急斜面だったのでした。
こりゃ歩く気しません。

こんなチョー坂では
そりゃ乗り物変わるわ
って感じでした。

ていうか
子ども時代に
こんなハイテクな乗り物あったのかしらねぇ
まぁいいわ。

でケーブルカーの車内では
運行中の斜面の随所で
音声ガイドも流れてくれたのですが、
「このあたりで、●●について説明します」
というように
毎回その入りが
「じゃぁこのあたりで〜」的な
場当たり的で適当に思えなくもない感じだったのが
なんか
グッときました。

で、そんなガイドのおかげで
このケーブルカーは
実はスイスで作られたものであることもわかり、
今回の旅行の最大の謎であった
駅に掲げられていたスイスホルンの謎を
解き明かすことできたのでした。
どうもありがとう。

ケーブルカー
途中に
駅はちょこちょこあったのですが、
その辺に公園があったがゆえの
「公園上」
「公園下」
というシンプルすぎる駅名も
かなり萌えました。

ってことで
ついに
そんなケーブルカーにのり続け、
終点の
早雲山駅に着いたのでした!

 

ハコネーション No.4
●ロープウェイ!!

 

で、ここが山頂かと思ったら
微妙にまだで、

ここから
ロープウェイに乗って
真の山頂を乗り越え
大涌谷へとたどり着く
という手順だったのでした。


それにしても
ロープウェイの乗客は
朝の多摩の京王線よりも
すごい数で
かなりのラッシュだったのでした。
こんなところでラッシュに出くわすとは。
もっと多摩にも来てほしいものでございます。


いやぁ
それにしても
ロープウェイですよ


ロープで
ウェイですよ。

宙ぶらりんで
ぶらんぶらんと
ロープで運ばれていくわけでございます。



現世の子ども達もかぶりつきになってしまうほどに
魅力的なロープウェイですが、

ちなみに
それを裏付けるかのように、
自分が子どもだった頃の
小学校の卒業文集にも

修学旅行のロープウェイが楽しかった
と 書いてしまっていた
ほどだったのでした。

ってことで、
卒業文集って
なにか事件の折に公表されたりすることもあるので
 (されないにこしたことはないですが)
その内容も確かなものにしておきたいためにも、

実際
ロープウェイそれほどに楽しいものかどうか
確かめるべく
さっそく乗り込んでみたところ、

怖っ!

ロープウェイ
怖っ!!


ロープウェイ
空中を
予想以上の速度で
ぶらんぶらんと進み
たいそう怖かったです。

さらには
眼下に広がる
箱根の山々の景色が
たいそう怖かったです。

でも
向こう見ずで冒険野郎だった子ども時代には
こんな恐怖もたいそう楽しく感じられていたということなのでしょう。


で、そのまま
ロープウェイ
進行方向にそびえていた
大きな山の頂上付近まで
来たわけですが

その頂を越えたそのとき、

そこには
想像を絶する視界が
広がってきたのでした!

その様子がコレだ!

!!

こ、これは
いったい…!?



なんかラピュタっぽい!
なんかドラクエっぽい!
なんかFFっぽい!

など
浮かんでくる比喩はすべて
アニメかゲームですが

どうやらこの異様なビジョンのこの地では
山々の広大な斜面から発生している
噴煙や硫黄の整備が行われているようでした。

いやぁ
それにしても
いいもの見れました

どうも ありがとう

ロープウェイ。


ハコネーション No.5
●大涌谷!!

 

そんな絶景を眼下に
ロープウェイはついに
目的の地

大涌谷駅に
たどり着いたのでした!!

着くやいなや
さっそく出迎えてくれた
子ども時代の僕だったらこの少年のように遊んでしまいそうな

「幸福の鐘」や、

子ども時代の僕でも遊んでいなかったであろう

「プレイランド」が
僕の大涌熱を
いやおうなく高めてくれます。

では
ついにたどり着いたこの地にて
かつて子どもの頃に見たと思われる
想像を絶した

 

 

 

例のあの思い出ビジョンが
広がっているのでしょうか!?

で、さっそく
駅に降り立ってみると

 

まぁ
みごとな
観光地でした。

 

現代の子どもたちが修学旅行で来てそうな
観光のバスばかり。

あらここに
あんなにも激しい思い出ビジョンがあるのかしらねぇと
思っていましたら、


景色はさすがに雄大!!

これは
あの思い出のビジョンに
出くわすことができるかもしれません。

で、どうやら
またここから

目の前にそびえたつ
山の中腹まで登って行けるようになっておりまして、

掲げられていたMAPによると

最近の土石流により道が塞がれているらしく
 ってなんとも激しい話ですが、
一方のコースしか行けなくなっていたようなので、

とりあえず
そっちの方に行ってみることにいたしましょう。

なんか
外国人のみなさんも
当然のように
大量にそっち向かってますしね。

さてはて
この先に
かつて小学生の頃に見た
想像を絶したあの思い出ビジョンが
広がっているのでしょうか!?


人の群れにまかせて
進んでいきますと、

各所から
涌きあがっている
硫黄の香をともなう
火山ガスの噴煙!

その影響のためか
葉が枯れ果て
異形をなしている木々!

そして
火山の噴火の名残が残る
屈強な岩石!

そして
中央部に堂々と○Mと描かれた謎の赤い帽子をかぶり
通り過ぎる
少年!(マリオ!?)

子ども時代、旅行先ではしゃいでいた自分と邂逅したようで
幼すぎて消えたはかない夢の面影を
すれ違う少年に重ねたりしたくもなりました。

そんな大涌谷ですが、
さらに歩みを進めてくと
なんだかんだで
子どもの頃に抱いた
かつての思い出ビジョンと思われる地に

いつしか
足を踏み入れていたのでした!

その全貌が
コレだ!!

 

 

 

はたしてそこには
思い出ビジョンどおりの
壮絶な光景が広がっていたというのか、
その衝撃の一部始終は
次のページにて!!

 

 

 

 

 

 
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