破壊された天主堂
最後に見るのは、爆心地から北東に約500mのところにある、浦上天主堂。天主堂自体は建て替えられ、現在立派な建物が建っているが、周りに幾つか当時の破壊の状況を示す遺構が残されている。
あ、天主堂とは教会のことです。
被爆して焼け焦げた石像や、爆風で首がなくなった石像が並んでいる。
これは大変インパクトがある。 キリスト教信者ならずとも、原爆がいかにバチあたりな行為であるかが石像から伝わって来る。外国人がこれを見たらどう思うのだろうか。
壊れた教会の一部や破壊された聖人像は、原爆資料館の中にも展示されている(レプリカ含む)。私が初めて長崎の原爆資料館を訪れた時、その頃はまだ住んでなく観光客として長崎を訪れたのだが、どうして原爆資料館にキリスト教関連のものがたくさん置いてあるのか、意味がわからなかった。
その後しばらくして、原爆が落とされた浦上地区というところは、長崎でも、いや日本でも最もキリスト教が盛んな聖地だということを知った。そういうところに原爆は落ちたのだった。
石像はまるで原爆の過ちを全人類に伝える為に、こうして佇んでいるようにも思える。被爆聖像のうちの一体はニューヨークの国連本部にも展示されているという。
以上、私が長崎に来てから知った原爆に関する意外な事実集でした。他にももっといろいろ思うところはあるのですが、原爆に関してはいろいろな考え方や立場のかたがいるので、書いてるうちにどうもぎこちなくなって、うまく表現できないでいる自分に気付きました。
みなさんもぜひ一度、自分の目で原爆の痕跡に触れ、考えてみてください。(う〜ん、やっぱりぎこちない)