毎年旧暦の七夕の頃に行われる東北の大きなお祭りのひとつに「青森ねぶた」がある。でっかいねぶたが、祭囃子とハネトの行進に合わせて練り歩くとても有名なお祭りだ。
ところで、ねぶたの運航とともに、たくさんのハネトが「らっせらー」と跳ねまわる姿はテレビなどでよく観るのだが、昼の様子は見たことがない。青森は昼も盛り上がっているのだろうか?
昼のねぶた、そして昼の青森はどうなっているのかをお伝えします。光るねぶたの運航は記事の最後に出ます。
(text by 藤原 浩一)
青森ねぶたの状況
東京駅から4時間かけて青森までやってきた。着くなり女子高生の訛っているのに遭遇して、来てよかったと思った。
時刻は午後1時過ぎ。夜7時10分から始まるねぶたまで、だいぶ時間がある。北の方だから涼しいのかなと思ったら、温度計は30度を示していた。東北も夏なのだ。
東京が40℃くらいだったら許せる
今日はねぶた祭り二日目の日曜だ。ねぶた真っ盛りと言ってもいいだろう(たぶん)。そんな青森の街の様子を見てみたい。
まず最初に目に止まったのはお土産屋さん。
むずかしい線だ
ねぶたTシャツに、ねぶたDVD。なるほど、ねぶたに関連したグッズが売られている。
気になったのはこのTシャツが売っているワゴンのせいで入口が狭まって、店の中に入りづらくなっていることだ。「ねぶたグッズさえ売れればいい」という考えだろうか。
ねぶたグッズを売っているのはここだけではない。ほかの店はどうだろう。
上は電器屋、下はねぶた屋なーんだ?
看板には「電器」と書かれている、列記とした電器屋さんなのだ。普通の店がねぶたの日に限ってグッズを販売している。やけに商店街にお土産屋さんが多いなと思ったのだが、そうではなかった。
町をあげてのお祭りであるというのは間違いなさそうだ。
これは洋服屋
ファミリーマートもねぶた祭り
人がいない
このように、青森の街全体がねぶたの日には祭りに来る人たちを待ち構えているのは分かった。しかし人があまりにいないのだ。ねぶたを見るための、場所取り用のイスやシートが空しい。
イスもすごい数並んでいた
祭りの出店もない
夜が本番とはいえ、全国でもかなり有名な部類に入るお祭りの街がこんなに普通でいいのだろうか。今日の夜にねぶたがやるとは信じられないくらい人がいない。
祭りなのだから屋台や出店があってもいいものだけど、それもない。いったいどこへ消えたというのだろう?