知人と、「家では当たり前と思っていたメニュー」について話していたときのこと。ひとしきり地方色の濃い献立の話が出た後、知人いわく、
「俺んち、トマトにミルクと砂糖かけるのって普通だと思ってました」
いや、普通じゃないよ。
(乙幡 啓子)
妙に響いたそのメニュー
そう、あのイチゴにミルクをかけたイチゴミルクならぬ「トマトミルク」。話を聞いたあの場ではさんざん驚きの声を上げていた私だが、実は「それ・・・もしかしたらけっこういけるのでは」と思っていた。ごめん知人。
というわけで、今回はその「トマトミルク」を実際に試しつつ、他にも「○○ミルク」が成り立つ食品はないかどうか探るのが目的である。
その1:無難にメロンだ
まずいきなりトマトを試す・・・のは何となく勇気が出ず、イチゴ・・・は季節ハズレでお店になかったので、たまたまうちにあったメロンで「メロンミルク」を試してみよう。
結果:悪くはないが、メロン自体甘いからなあ・・・。イチゴのような酸味があったほうが、ミルクと砂糖で引き立つのではないか?・・・しかし食べ進むうち、馴染んでやさしい味に。まあ、うまいに決まってんだよ。
その2:さてここでトマトだ
メロンに気をよくしたあたりで、このままトマトへと移ろう。見た目でプチトマトをチョイスしてみた。
縦半分に割り、砂糖をかける。トマトに塩、なら普通だが・・・砂糖か・・・。釈然といたしません。
普通、こういう“意外な組み合わせ”というものには抜け穴があり、他の料理法ならありえる組み合わせだったりして「そりゃ合うはずだよ!」と納得もするのだが、これは他のレシピを思い当たらない。トマトのショートケーキとかも存在はするが・・・。
まあ少なめに作ったし、口に運んでみるか。
結果:最初はトマトとミルクが独立した味で、一緒に食べる理由が見当たらなかった。が、馴染んでくるに従い、応援したい気分に変わってきた。うまい。砂糖とトマト、いいぞ!酸味がミルク&トマトにマッチする、ということか。私、実は生のトマトあまり好きじゃないんだが、おいしく食べ終えることができた!トマト嫌いな子にいかがだろうか。
トマトに気をよくした私は、ミルクと砂糖を手に、次々と食材に襲いかかるのだった。