最後は駄菓子屋
酢だまり氷食べ歩きツアー、最後に訪れたのは、駄菓子屋の一竜(いちりゅう)というお店。
山辺町観光協会に教えていただいた住所の場所に来てみたのだが、とても駄菓子屋とは思えない構えの店である。駄菓子屋というよりはスナックみたいだ。これはスナック菓子と飲み屋のスナックがかかったダジャレである。
さてここは本当に駄菓子屋で、そして酢だまり氷を出す店なのだろうか。
本当にスナックだったら、それはそれでまあいい。そろそろかき氷よりも酒が飲みたい時間帯だし。
新時代の駄菓子屋
カランコロンと扉を開けると、店内は外観のイメージよりも全然明るく、確かに駄菓子が並んでいる。私が子供の頃に通っていた駄菓子屋に比べてだいぶハイカラな店だ。
しかしこれは大人のための駄菓子バーかもしれないぞと警戒して店内を見回すと、地元の中学生が酒のつまみとしてではなく、空きっ腹を満たすおやつとして駄菓子を食い散らかしていた。なるほどここは駄菓子屋だ。自分が子供だったらここで毎日たむろしたい。たまり場で酢だまりだ。
酢だまりインタビュー
ここのお店は駄菓子屋だけに、酢だまり氷の値段も駄菓子価格の100円ポッキリ。吉田カメラではいろいろ味の冒険をしたが、ここでは初心に返っていちごの酢だまりを注文して、食べながらお話を聞いてみよう。
そう。酢だまりのビンに杉の葉っぱを刺すのも、そのなっとやさんが、酢だまりが一気に出ないようにやっていたのがオリジナルよ。
なんと今山辺で酢だまり氷を食べられるのは、この店のおかげだったとは。
どの店の酢だまり氷もおいしくておもしろかったけれど、お店の人にいろいろな話を聞けたのが一番たのしかった。
悪かったよ渋谷君
渋谷くんが力説していた通り、酢だまり氷はさっぱりしておいしい食べ物だった。これは一言謝らねばと今電話をしてみたら、「酢だまり氷? なんか聞いたことはあるなあ。なんだっけ?」といわれてしまった。
「かき氷に酢醤油かけて食べるとうまいんだよ!」と力説するも、どうにも信じてもらえない。どうやらあれから10数年が経って、酢だまりに関する立場が入れ替わったようだ。
なんだそりゃ。