八百屋さんはやっていなかったのでカメラ屋さんへ
山辺温泉でひとっ風呂浴びて向かった次の店は、浄土寺のすぐ近くにある大内青果という八百屋さん。だが今日は忙しいからかき氷をやっていないということだったので、すぐ斜め向かいの吉田カメラ山辺店というカメラ屋さんへと向かった。別に写真の現像をするためではなく、もちろん酢だまり氷を食べるためだ。
カメラ屋にかき氷食べにいくのに、「もちろん」っていうのもおかしいか。
カメラ屋さんっていうのは、かき氷を食べる場所としてあまりふさわしくない気もするが、この店は酢だまり氷の看板がなんの迷いもなくドーンと出ている。さすが山辺。
入店してみるとやっぱりカメラ屋
店の外にかき氷の看板は出ているものの、本当にかき氷が食べられるのか不安になりながら入店。
お店のカウンターはいわゆる町のカメラ屋さんで、ついデジカメプリントとかしたくなる感じ。そして棚に並べられたクラシックなカメラ。やっぱりここはカメラ屋さんだ。
そんな吉田カメラ山辺店なのだが、店の奥にはテーブル2つ分ほどのスペースがあり、その上には場違いなメニュー表が張られていた。
「カメラ屋」と「カキ氷屋」って文字で書くとちょっと似ている気がするが、今のところ同じ店舗でやる意味は見つかっていない。
せっかくなのでいろいろ注文してみよう
奥のテーブルに腰掛けて、カウンター内のおねえさんに酢だまり氷を注文をする。この店はカウンターを正面から見るとカメラ屋さんだけれど、横から見ると冷蔵庫と奥にかき氷機が見える。よく見たらビスコッティまで売っていた。何屋だ。
ここのお店はいろいろな種類のかき氷があり、30円プラスで酢だまりにできるシステム。せっかくなので、この旅に同行していただいている友人達と、お腹を壊さない程度にいろいろ食べ比べをしてみよう。
いちおう味のコメントをしてみたが、どれを頼んでもドキドキすることには間違いない。そして食べ過ぎると頭がキンキンする。
この店の酢だまりは、山辺温泉に比べて酸味が強く感じた。若者向けなのだろうか。お店によって酢だまりの配合が多少違うようであるが、どれが正解かはまったくわからない。
そして酢だまりはやっぱりビンに入っていて、注ぎ口に杉の葉っぱが刺さっていた。このフォーマットは酢だまり共通のものらしい。
なぜカメラ屋で酢だまり氷なのか
酢だまり氷を何種類も食べてみたのだが、やっぱりカメラ屋で出している理由がわからなかったので、お店のおねえさんに聞いてみた。
このカメラ屋さんが酢だまり氷を出している理由は「山辺だから」だった。カメラ屋であるという前提条件を無視したシンプルで素敵な理由である。酢だまり氷で山辺町の町おこしという意味合いもあるのだろう。
ちなみに吉田カメラは山形県を中心としたチェーン店なのだが、酢だまり氷を出している店はここ1件のみだ。